バレンタイン、日本だと女性から男性へギフトを贈ったり、
気持ちを伝えたりするのに絶好のイベントとされてきました。
最近では性別や立場に関係なく、「大事な人たちに日頃の感謝や思いを伝える機会」になってきているように思います。
今回は、中でも「しっかりと関係を築いていきたいパートナーとじっくり味わいたい、こだわりのチョコレート」を
家庭ありのチョコレートエキスパート視線でご紹介します！
金箔を惜しげなく纏った、なんともゴージャスなヴィジュアルと、ヴィジュアルに全く負けない味わいの、チョコレートを生かしたマカロンです。
日本国内でも屈指のラグジュアリーホテル、シャングリ・ラ 東京のバレンタインゴールドマカロン￥3,500。
外見だけに気を取られては絶対にいけない、ペストリーシェフ入鹿シェフの一品。
媚びない美貌の（食品ですが、このちょっとツンとしたラインが美人だな…と）ハートは、カカオやアーモンドパウダーの濃厚さの中に、
ラズベリーピューレを使ったチョコレートガナッシュ。
噛み締めるとチョコレートが引き出した、華やかでフルーティーなのに妖艶な風味が広がっていきます。
金箔の豪華なマカロンは、同ホテルオリジナルのヒマラヤンブレンドティーとミルクチョコレートを使ったガナッシュ。
シャングリ・ラ 東京というと筆者を含め「アフタヌーンティーのクオリティが群を抜いて高くてファン」という方も多いはず。
お茶をこよなく愛する筆者も、シャングリ・ラ のオリジナルブレンドティーは数年来通うファン。
いくつかお持ちのオリジナルブレンドティーの中でも、渋みが穏やか、花のような香りと奥深さがあるのがヒマラヤンブレンドティー。
この香りとカカオの香りの相性が素晴らしく良くて、ラズベリーのマカロンとはまた異なるうっとりするような香りと味わいがありました。
こちらのマカロンはアルコール不使用。
昨年から入鹿シェフの「アルコールなし」のスイーツを何度もいただいているのですが、アルコールなしで、香りと味わいの層で妖艶さもしっかり出してこられるシェフだなあと個人的に感じております。
唯一無二のオリジナルブレンドティーと、シェフの卓越した感性を感じるチョコレートマカロン。
香りや味わいが穏やかなお茶と合わせて、パートナーの方と一緒に味わってみるのがおすすめです。
お仕事帰りでも、お食事後のリラックスタイムでも、ゆったりした気持ちになれる素敵なチョコレートマカロンです。
店舗概要・販売期間他
シャングリ・ラ 東京
住所 ：〒100-8283 東京都千代田区丸の内１丁目８−３ 丸の内トラストタワー 本館
販売場所：実店舗ならびにオンラインブティック（配送可）
販売期間：2022/2/1~3/14（配送指定も同期間中）
発酵・乾燥プロセスからアプローチし、「余計なものは入れない」引き算で美味しさを生み出しているMinimal – Bean to Bar Chocolate -。
きょうかい６号酵母発祥蔵であり、無農薬酒米栽培や木桶、生酛といった伝統的な「ものづくり」にこだわる、日本酒業界を超えて屈指の影響力を誇る秋田の新政酒造。
２ブランドが対話し続けて作り上げている、コラボレーションチョコレート「生チョコレート -新政Cosmos2020【醴】-（18粒￥3,780）」は、販売機会、場所が限られますが、見つけたら即購入してギフトにしたい逸品です。
名のしれた銘酒をチョコレートに混ぜて使うというものではなく、両ブランドが妥協なく素材から取り組んだチョコレーチナだけに、
チョコレートエキスパートであり日本酒唎酒師の筆者としてもぜひお勧めしたい一品。
すでにお送りした方からも面白い！かつ美味しい！と絶賛されています。
服でも食でも、その製造やブランドのプロセスにこだわりがある、というような方には特にお勧めしたいです。
今回使用されたのは、新政の「Cosmosコスモス-秋櫻-2020」秋田で初めて生まれた酒米「改良信行」を使用したお酒。
新政らしいと言われる、酸味と甘みのバランスが絶妙なお酒です。
滑らかに広がる味わいとイチジクやアールグレイにも例えられる、味わいのある香りもあり人気の銘柄。
このお酒と合わせるカカオは、ドライフルーツをかみしめたようなジューシーな甘みと酸味を持ちつつ、カカオの力強いアロマも感じるベネズエラ産。 「Cosmos コスモス -秋櫻- 2020」に合うチョコレートを10種以上も試作し、両ブランドで納得し選定されたシングルオリジンです。
このチョコレートには、新政が今回のためだけに作った、米に白麹を加えて糖化した「白麹甘酒（醴）」が使用されています。
実はこちら、当初から予定していたものではなく、決まったお酒とカカオで試行錯誤する中、双方が納得する味わいに到達するため、
また「生チョコレート全体の甘みの主体をこの甘酒にする」という甘さの置き換えのテーマが発生し、麹や味わいを変えて何パターンも試行錯誤された上で作られたもの。
最終的にこの「白麹甘酒（醴）」をMinimalの職人が水分量を調整旨味と甘みを凝縮して煮詰める作業を行い、最適なバランスで秋櫻・ベネズエラ産カカオを合わせて行くことで出来上がっています。
口に入れると、セミドライで酸味が残り、かつ甘みと、濃厚なフルーツを噛み締めたような果実感が広がるのに驚きます。
さらに、カカオの力強い味わいと秋櫻の持つ複雑かつ華のある香りが入り混じって広がり、後味も香りもとても良いです。
それぞれの素材の素材が上手く噛み合って、共鳴しているように感じました。
こだわり派、日本酒ファン、チョコレート好き、プロセスを知るのが好き、そんな方へ贈りたい逸品です。
店舗概要・販売期間等
Minimal – Bean to Bar Chocolate –
販売予定場所：・富ヶ谷本店(〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷2-1-9)
・代々木上原店(〒151-0064 東京都渋谷区上原1-34-5)
・オンラインショップ・同社サブスクサービス３月分・サロンデュショコラ東京Part１ほか百貨店催事。
販売期間：数量限定のため、完売し次第終了
※本商品は新政酒造では販売されません、同社に問い合わせ等をなさらないようお願いします
※営業日時等は各HP等でご確認ください
ショコラティエ パレ ド オールの三枝シェフといえば、日本で「bean to bar」を語る上で欠かせない、先駆者。
自社でカカオバターを搾油しているからこそ叶うホワイトチョコレートのbean to barブランドなどもローンチされる国内屈指のショコラティエです。
その三枝シェフの獺祭ショコラ（６粒入り￥2,700）が今回オススメの一品。
以前に清里の工房へ伺った時、当時有名ショコラティエがこぞって使いたがった産地のカカオ豆を、入手されているのに商品化されておらずなぜか伺ったら（その時はご本人不在でスタッフの方が回答くださいました）
「やはり実際にチョコレートに変えて、寝かせて、納得のいく美味しいもの以外は三枝シェフは商品にしません」とのこと。
そんなシェフのショコラには熱烈なファンも多くいらっしゃいます。
味わいのバランスが良く、日本酒やチョコレートに詳しい方でも、そうでない方でも純粋に美味しく楽しめるので、この獺祭のボックスは人気。
シンプルながら、金箔等で上品なデザインのため、ギフトとしても喜ばれています。
使用されている【獺祭】はフランス、パリの高級レストランにも並び、フレンチの巨匠・故ジョエルロブション氏も認める旭酒造の超有名銘柄。
酒米を丁寧に削り、クリアな美酒を作り出すだけでなく、より安定的に供給できる改革を進め、日本酒の中でも特に有名なお酒となりました。
三枝シェフが獺祭でのショコラづくりに取り組み始めたのは、イベントでのテーマがきっかけだったそう。
それから随分と長くお付き合いがあるそうですが、
旭酒造桜井会長と、三枝シェフにお二人ともおっしゃっていたのが「獺祭の味わいを表現するのは至難の業」ということ。
有名銘柄の獺祭を使った商品は数多くても、精米歩合が高くクリアな味わいの中に旨味を持ったお酒なので、ほかの素材と合わせた時に味わいを表現するのがとにかく困難なのだそう。
特に強い味わいのカカオと合わせても、しっかりと味わいを表現できている三枝シェフのショコラは、限界ギリギリを見極めたレシピでもあり、作り手としても難しいショコラのようです。
口に入れるとまろやかにとけ、口中に広がる獺祭ならではの優しい旨味や綺麗な余韻、カカオのテロワールが味わいやすいビタータイプ。
わずかな塩で、獺祭の持つ甘みや旨みを引き立たせているミルクタイプのセット。
どちらもアルコール感が少なく、酸味や苦味も程よいチョコレートなので
普段あまりアルコール入りチョコレートを食べないという方を含め、
チョコレートや日本酒のファン以外の方にもぜひ味わってほしいチョコレートです。
店舗概要・販売期間等
ショコラティエ パレ ド オール 各店
住所 ：・東京店（〒100-6501東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 1F）
・銀座店（〒104-0061東京都中央区銀座５丁目7-10 中村積善会ビルEXITMELSA１F）
・大阪店（〒530-0001大阪市北区梅田2-2-22 ハービスPLAZA ENT 4F）
・他全国の百貨店バレンタイン催事、オンラインショップ等
※営業日時等は各HP等でご確認ください
いずれも強烈なこだわりにあふれていて、味も素材も抜群。
パートナーともなると、相手の考え方の癖、好み、フックするもの…そういったことがよりわかっていることが多いもの。
そうなると、ただ話題になっている、見た目が可愛い、という部分を超えて
相手の好みに合う、こだわり抜いたものを選んでみたいもの。
もしくは、「まだ食べたことはなさそうだけど、これならハマるはず！」というものを贈るのもアリかも。
今回選んだ逸品ショコラはいずれも本当においしいし、
こだわりにこだわっているので、贈った方も一緒に楽しんで見て欲しいものばかりです。
azuma(蒼蓮)
チョコレートと日本酒のライター
チョコレートが好きすぎて、仏ショコラティエブランディングにも携わっていた、チョコレートエキスパート・日本酒唎酒師資格他を持つスイーツ系ママライター。
伊勢丹新宿公式サポーターイセタニスタ他（@azuma0326）
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