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十五夜、特別な日の夜を「月うさぎ」とともに。「三納寛之の“ときめきの和菓子”」vol.04

見どころは21時から。 中秋の名月、特別な日の夜を「月うさぎ」とともに。「三納寛之の“ときめきの和菓子”」vol.04

今月の和菓子特集にぴったりな、三納寛之さんの連載。今月のテーマは、「お月見」「十五夜」。今年の中秋の名月は、9月21日となっています。今回は、そんなお月見の三納さんの趣深いお話を聞きながら、秋の和菓子の世界を堪能しましょう。見た瞬間、心がときめく「月うさぎ」が登場します。

今年は8年ぶりの満月、見どころは21時から

月うさぎを紹介する前に、今年の中秋の名月の情報を少し。中秋の名月で、満月になるのは8年ぶりとのこと。今年は21時ごろが、一番きれいに見えるとされています。ぜひ美味しい和菓子や月見団子と一緒に、月を見上げてみましょう。それでは三納さんのお話の始まりです。

一年の中でも月が最も美しい特別な日を、かわいらしい和菓子とともに

見どころは21時から。 中秋の名月、特別な日の夜を「月うさぎ」とともに。「三納寛之の“ときめきの和菓子”」vol.04

涼風が吹き抜ける心地よい時期となりました。
空気も澄み渡り、日に日に空も高くなり月を愛でるには絶好の季節になります。
旧暦の8月15日は「中秋の名月」別名十五夜とも呼ばれます。今年の十五夜は9月21日にあたりたります。

日本では古くから月を愛でる風習はありましたが、十五夜のお月見が広まったのは平安時代の貴族文化からだと言われており、江戸時代に入り庶民に広まるようになったそうです。そこでお月見はただ月を眺めるだけでなく収穫に感謝をしてお供えをする形になってゆきました。

十五夜、特別な日の夜を「月うさぎ」とともに。「三納寛之の“ときめきの和菓子”」vol.04

一般的には十五夜の他に十三夜や十日夜もあり、3つの月見を合わせて「三月見」と言います。お月見といえば兎を思い浮かべる方も多いとおもいますが、小さな頃は月に兎が居る話が不思議でした。

諸説ありますがそう言われるようになったのは仏教と共に伝わった説話の1つからだそうで餅を撞いているのは兎が月で食べ物に困らないようにとかおじいさんのために撞いているそうです。一年の中でも最も月が美しく見える特別な日です。

練り切り製のシンプルな「月うさぎ」に見とれて

十五夜、特別な日の夜を「月うさぎ」とともに。「三納寛之の“ときめきの和菓子”」vol.04

それでは、特別な夜、十五夜の「月うさぎ」の和菓子を紹介していきます。

まずは、練り切り製「月うさぎ」。シンプルな手型のお菓子。和菓子らしい曲線で少し頭を持ち上げた動きのある姿に仕上げました。

十五夜、特別な日の夜を「月うさぎ」とともに。「三納寛之の“ときめきの和菓子”」vol.04

そしてこちらが薯蕷(きんとん)製「月兎」。山芋を使った蒸し饅頭です。白くふんわり蒸し上がる姿を活かしたお菓子。耳は焼きごてを入れて表現。目は赤色の羊羹で出来ています。

そろそろ和菓子屋で「月うさぎ」を見かけることがあるかもしれません。特別な日の夜、今年のお月見はぜひ可愛らしいスイーツと共に夜空を見上げていただけたら嬉しいです。

Photo&Writing/三納寛之