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“ミルフィーユ”の一大ブーム到来?!「フランス パティスリーウィーク」の開催にスイーツ界が沸く

“ミルフィーユ”の一大ブーム到来?!「フランス パティスリーウィーク」の開催にスイーツ界が沸く

スイーツ業界、スイーツ愛好家ともに最も盛り上がるイベントの一つとなった「フランス パティスリーウィーク」が今年も開催します!

2回目となる今回は2022年7月1日(金)~7月31日(日)までの期間。なんと全国163店舗もの参加が決定しているそうです。今回のテーマはフランスの伝統菓子「ミルフィーユ」。パイ生地とクリームを何層にも重ねた美しいお菓子は、作り手の創造力が試される逸品でもあります。

2022年6月13日にイベントの先駆けとして行われたメディア発表会は「ミルフィーユ」の魅力と、スイーツに関わる人々の熱量が伝わる場となりました。今回はそんな現場の雰囲気と「フランス パティスリーウィーク」の楽しみ方を先駆けてお伝えします!

“ミルフィーユ”の一大ブーム到来?!「フランス パティスリーウィーク」の開催にスイーツ界が沸く

今年のテーマは「ミルフィーユ」。300年以上の歴史をもつお菓子にシェフたちのセンスが試される!

“ミルフィーユ”の一大ブーム到来?!「フランス パティスリーウィーク」の開催にスイーツ界が沸く

第一回「フランス パティスリーウィーク」が開催された昨年(2021年)のテーマは「パリブレスト」。車輪のように真ん中が空いたシュー生地にプラリネクリームをはさんだお菓子です。

「フランス パティスリーウィーク」のテーマはフランス伝統菓子から選ばれ、そのテーマに沿ってパティシエやショコラティエは独創的なスイーツを作ります。「ミルフィーユ」もまた、300年以上の歴史をもち、その原型の誕生は古代ローマ時代に遡るほど。

“ミルフィーユ”の一大ブーム到来?!「フランス パティスリーウィーク」の開催にスイーツ界が沸く

「ミルフィーユ」とは“千枚の葉”という意味で幾重にもなるパイ生地がその名の由来であり特徴の一つと言われています。小麦粉とバターで作る生地を何度も伸ばして重ねることで700~2200にも及ぶ美しい層が生まれるんだとか。

現在、最もクラシックな「ミルフィーユ」の構成として知られるのが、フィユタージュと呼ばれるパイ生地、カスタードクリーム、クリーム状のペーストで作られるフォンダン(アイシング)を重ねた形です。

「フランス パティスリーウィーク」では、パティシエやショコラティエたちがこの基本を守りながら、自らの技術と個性、そして探求心から色も形も様々な「ミルフィーユ」を作り上げます。

今回の目玉!ライブ感満載な実演会から各店舗の魅力が光る

“ミルフィーユ”の一大ブーム到来?!「フランス パティスリーウィーク」の開催にスイーツ界が沸く

発表会の目玉、お菓子をシェフ自ら作る実演会は、個性的な「ミルフィーユ」が出来た背景から味わいどころまで。言葉と、作っているときの音や香り、実食によって語られる場となりました。

会場でMCをつとめたのはフランス菓子・料理研究家としても知られる大森由紀子氏。

「フランス パティスリーウィーク」のアドバイザーとして開催を盛り上げます。

“作り手に必要なのはセンス”と語る彼女が認める、二人の超一流シェフがデモンストレーションを実施。「パティシエ・シマ」でシェフを務める島田徹氏と、「ル・ショコラ・アラン・デュカス 東京工房」のエグゼクティブ・シェフ パティシエ アジアを務めるジュリアン・キンツラー氏が会場全体の活気を一気に沸かせます。

フランスの田園風景が浮かぶレモンの香り。「パティシエ・シマ」の作る爽やかな「ミルフィーユ」

“ミルフィーユ”の一大ブーム到来?!「フランス パティスリーウィーク」の開催にスイーツ界が沸く

島田シェフがイベントのために用意したのはレモンの香りがいっぱいに広がるチャーミングな「ミルフィーユ」。シェフのフランス修行時代からインスピレーションを受けた一品だそうです。お菓子を作っている間、MCに対してユーモアのある返答で人々を沸かす島田シェフと、会場いっぱいに広がるレモンの香りに誰もが笑顔に。

“ミルフィーユ”の一大ブーム到来?!「フランス パティスリーウィーク」の開催にスイーツ界が沸く

出来上がった「ミルフィーユ」はパリッと芳ばしいパイ生地と、さっぱりとしたレモン風味カスタードクリームのバランスが絶妙な味わいです。食欲をそそるバターと、爽やかなレモンの香りに、自然に囲まれたフランスの田舎風景が脳裏に浮かぶようです。

とことんショコラ。実力派「ル・ショコラ・アラン・デュカス」の作る革新的な「ミルフィーユ」

“ミルフィーユ”の一大ブーム到来?!「フランス パティスリーウィーク」の開催にスイーツ界が沸く

一方、ジュリアンシェフが用意したのはチョコレートのコンポジション(組み合わせ)で作られた「ミルフィーユ」。フランス帝国時代を思わせるほど、重鎮で洗礼された印象の一品です。

「ル・ショコラ・アラン・デュカス」らしくチョコレートをめいいっぱい使いたかったと語るジュリアンシェフ。

100%と75%の2種のハイカカオチョコレートから作られる「ミルフィーユ」は濃厚で密度の高いクリームと生地感が特徴的。ゆずのピューレが夏のアクセントとなり、後味が複雑で“特別”という言葉がぴったりの1品です。

“ミルフィーユ”の一大ブーム到来?!「フランス パティスリーウィーク」の開催にスイーツ界が沸く

実演会では、参加者全員に作り立てのチョコレートクリームの試食を促したジュリアンシェフ。“お菓子を知るには味見が一番”という言葉とともに配られたスプーン一杯のクリームはまだ温かく、ライブならではの経験です。

島田シェフの作るパイ生地とは対照的に、ダークブラウンの見た目としっとりとした食感の「ミルフィーユ」。食べ比べだからこその経験に「フランス パティスリーウィーク」ならではの楽しみ方を感じます。

今回163店舗が参加する「フランス パティスリーウィーク」。そのうち73店舗は東京の名店です。ぜひ、この機会にさまざまなパティスリー&ショコラトリーの「ミルフィーユ」を楽しんではいかがでしょうか。

フランス パティスリーウィーク
開催期間:2022年7月1日(金)~7月31日(日)
参加店舗:全国のパティスリー&ショコラトリー163店
※参加するお店の一覧は「フランス パティスリーウィーク」公式HPから確認できます