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圧巻の世界観と美しいケーキ。「Pâtisserie TABLEAU(パティスリー タブロー)」(愛知県・豊田市)が魅せるお菓子と幸せ

圧巻の世界観と美しいケーキ。「Pâtisserie TABLEAU(パティスリー タブロー)」(愛知県・豊田市)が魅せるお菓子と幸せ

「Patisserie TABLEAU(パティスリータブロー)」。 愛知県豊田市、美里の交差点の一画に2021年8月18日にオープンしたお店。お店がOPENしてまだ2年ほどのこちらのお店、地元のお客さんはもちろん、愛知県の各地から美しいケーキを求めて連日たくさんの人が訪れる名店に。

東京からの取材を快く受け入れてくださったオーナーの甲斐シェフにお店のこと、そしてケーキのこと、これからのことを伺いました。

「タブロー」=シェフが目指す完成へ

圧巻の世界観と美しいケーキ。「Pâtisserie TABLEAU(パティスリー タブロー)」(愛知県・豊田市)が魅せるお菓子と幸せ

愛知県豊田市。 駅から車で約10分ほどと、少し駅から離れた美里にある 「Patisserie TABLEAU (パティ スリータブロー)」。お店に入れば、広々とした空間に焼き菓子やギフト用のケーキ、そしてショーケース には煌びやかなフルーツのタルト、そしてシェフの腕が光るケーキの数々に心が躍ります。

圧巻の世界観と美しいケーキ。「Pâtisserie TABLEAU(パティスリー タブロー)」(愛知県・豊田市)が魅せるお菓子と幸せ

焼き菓子はサブレから人気のブラウニーやフィナンシェ、そしてパウンドケーキなど、種類は豊富に。 カヌレも販売されており、連日売り切れるほどの人気ぶり。

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木の温もりが感じられながらも、至るところに飾られたゴッホのモチーフや絵画がアクセントに。 そしてこだわってデザインされたパッケージの数々がお店を彩ります。

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店舗デザインはカフェや美容室の設計に実績のある地元名古屋のデザイン会社が手掛けているそう。経年とともに味わい深くなるように地元豊田市の杉の木を多用しています。グレーを貴重とした壁の色使いがコントラストとなりシックな印象。その新鮮な空気感がすでに多くの人の心をつかんでいます。

店名の「タブロー」という名前は店主の名前かと思いきや、全く異なる奥深い意味がありました。

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「タブロー」とは、フランス語で 「tableau」と書きます。 その意味合いは、絵画において デッサンではなく “完成を目指して制作された”板絵やキャンバス画のことを言うそう。
甲斐シェフ「フランス菓子を勉強してきたので、店名にはフランス語を、という思いを持っていました。 言葉自体に意味があり、且つ日本人でも耳馴染みの良いフランス語を探す中で、昔から好きだったアートに関する言葉は使えないかな、と思ってこの単語に決めました。tableauという言葉のように、完成を目指してまるで絵を描くように少しずつお店を作り上げていきたい、そんなストーリーを思い描き店名としました。」

季節のフルーツタルトはもちろん、人気のシュークリームからケーキまで。選ぶのが迷う最高のラインアップ

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今回、取材時に数あるケーキの中からおすすめを伺いました。 一つずつご紹介していきます。

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まず初めにご紹介するのは「タルト・ヴァニーユ」。 その名前の通り、バニラを全面に押し出したタルト。 バニラを煮出した生クリームを一晩寝かせ、翌日にマスカルポーネチーズをクリー ムと合わせてホイップするのだそう。 味わいのアクセントとして飾った苺と、そしてバニラのクリームと香ばしいタルト。華やかで香り豊かなケーキとなっています。

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続いておすすめいただいたのは、ベルガモットのチーズケーキ。チーズケーキはクリームチーズで作るこ とが多い中で、サワークリームを加えて爽やかな仕上がりに。上の層にはクレームダンジュを配し、下層はベイクドの構成で、違った食感を楽しめる一品になっています。 また”豊田市の人は生クリームが大好き”というシェフの考えから、ベイクドも食べたいしレアチーズも食べたい、そんな豊田に住む人たちの “好き”をぎゅっと詰め込んだチーズケーキです。

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モンブランは甲斐シェフの家族への想いがつまった一品。シェフの弟さんが住んでいる熊本県阿蘇の栗を使用し、生クリームにはお父様のご出身の福岡県大牟田市のオーム乳業と、シェフの奥様の故郷である北海道産を使用。一つのケーキにもシェフのこだわりとエピソードがぎっしり。

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続いては、このシュークリーム。 「星月夜(ほしづきよ)」という名前はゴッホの代表作の名に因んでいます。 ココアとバターのサブレ、それからアーモンドをのせて焼き上げ、シュー生地はバターに加えてオリーブオイルを使用し、ひとあじ違った個性を演出しています。

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このシュークリームも、その名前の通りゴッホの作品からインスピレーションを受けています。 なぜ「ゴッホ」がここまでお店のテーマとなっているのか? シェフに伺いました。

ロゴデザインのモチーフが「ゴッホ」である理由

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甲斐シェフ「ちょうどお店をオープンさせようという1年ほど前に、ゴッホのドキュメンタリー映画を見たのがきっかけでした。ゴッホの作品自体はかねてから好きだったんですが、そのひととなりを知るほどにその絵に込められた強烈な想いを感じるようになりました。

そんなゴッホですが、生前はたった一枚しか作品が売れなかったというのは有名な話です。それにもかかわらず描き続けたその情熱はどこから来たのか、そんなことに思い巡らせながら彼のことをより深く知る中で、これから開業しようという自分自身をゴッホに重ね合わせるようになり、一心不乱に絵に挑み続けたゴッホのように、情熱を持って菓子作りに挑みたいという思いから、敬意を払ってモチーフに選びました。」

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そう話してくださった甲斐シェフ。 ロゴのモチーフとしたのはゴッホですが、過去に実在した人物である為、スタッフの間ではこのロゴのことを 「おじさん」と呼んでいるそうです。この「おじさん」にお客さんからも愛着を持ってもらい、末永く愛されることになればとSNSにも書かれているところに、甲斐シェフの人柄を感じます。

お店のSNSではシェフの想いや考えが綴られるだけではなく、お店で働くひとりひとりのパティシエさんのことやその方の考えが綴られていました。 お店に関わる皆さんの想いをのせて、まるでキャンバスに描く絵のように美しいお菓子を作り上げる。そんな想いに溢れた、心温まるお店でした。

ぜひ愛知県へ行かれる方は、一度訪れて欲しいお店の一つです。

About Shop
「Pâtisserie TABLEAU(パティスリー タブロー)」
愛知県豊田市美里5丁目12−11
営業時間:10:00~18:00
定休日:月、火

Photo&Writing/Cream Taro