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nomaru bakeのケーキとコーヒー

【東京・三茶】旬のフルーツを届けたい。「nomaru bake(ノーマルベイク)」が作る、農業と人をつなぐ特別なケーキとバターサンド

「今が旬のフルーツは?」と聞かれて、何が思いつきますか? その時期に一番おいしくなるフルーツを、おいしい今その瞬間に食べてほしい。そんな想いを込めて、旬の幸をふんだんに使用したスイーツを提供しているのが、東京・三軒茶屋にある「nomaru bake(ノーマルベイク)」です。農業と人をつなぐ、心温まるスイーツを味わってきました。

スイーツで農業をよりよく。おいしさにプラスアルファの価値をつけたい

nomaru bakeの外観

グルメの町として、最近若者からの人気が絶えない町、東京・三軒茶屋。そんな三軒茶屋駅から歩いて9分、閑静な住宅街や公園に囲まれた場所にあるのが、今回ご紹介する「nomaru bake」です。

nomaru bakeの内観

中に入ると大きな窓から日光が差し、ウッド調の棚や丸みを帯びた家具たちに、なんだか心がほっとするような、居心地の良さを感じます。

田中 友子さんとパティシエの栩原 花奈さん
田中 友子さん(左)とパティシエの栩原 花奈さん(右)

「nomaru bake」の名前には、「農業を〇(まる)くする/良くする」「農作物を余すことなく楽しむことを日常的=“ノーマル”にする」という2つの意味が込められています。こちらのお店、実は母体が宮城県のいちご農家。農業や農家とのつながりを大切にしているのも納得です。

nomaru bakeのメニュー写真

お店のテーマは『「おいしい」だけじゃ、もったいない』。スイーツを楽しんでもらいながら、農業や農家の方の情報発信も行います。

田中さん
「農業も高齢化が進んで、難しい状況にあるんです。おいしいものを作っている農家が後継者不足で辞めてしまったり。だからこそ、このお店から情報をお客様に広めて、知っていただくことで、おいしいものを食べ続けたいと思っています。」

「傷みなどで市場には出せず廃棄になってしまうフルーツを使用して、おいしいものに変えることを大切にしています。」と話すのはパティシエの栩原さん。店頭に並ぶジャムもその1つで、農家の方が愛情をこめて作ったフルーツを無駄なく使用することで、農業を支えていきたいそう。

直前に届く新鮮な素材を使用。こだわりが詰まったスイーツがずらり

nomaru bakeのショーケースに並ぶ生菓子
nomaru bakeのショーケースに並ぶ焼き菓子

店内のショーケースには、ケーキをはじめとした生菓子や焼き菓子がずらっと並びます。

ケーキに使用するのはもちろん選りすぐりのフルーツたち。旬のフルーツを新鮮一番おいしいタイミングの「今」食べてほしい!と話す田中さん。

「旬のフルーツは納期が前後して、販売予定日の直前に納品されることも起こるので、販売当日にSNS用の写真を撮影して投稿することもあります。事前のお知らせができないからこそ、お客様には、こんなのも売っているのか!とライブ感を楽しんでいただければ嬉しいです。」

そんな素材のおいしさにとことんこだわった、おすすめのケーキをご紹介します。

お店の看板メニュー! 自慢のいちごを使ったショートケーキとフレッシュバターサンドで甘酸っぱいおいしさを

nomaru bakeのショートケーキとフレッシュバターサンド
完熟いちごのショートケーキ 652円/完熟いちごのフレッシュバターサンド 428円

まずいただいたのは宮城県山元町産のミガキイチゴを使用した、完熟いちごのショートケーキとフレッシュバターサンド。

ショートケーキのスポンジが少し濃い色なのは、使用する素材にこだわっているから。こちらのお店の商品はすべて国産小麦と全粒粉、きび砂糖を使用しており、じんわりと心に染みる優しい甘さが特徴です。

nomaru bakeのショートケーキの背面につくアーモンド

ケーキの背面にはアーモンドがたっぷり。「ショートケーキを最後まで楽しんでもらいたくて、“BAKE”が店名についているのもあり、焼き菓子を意識してアーモンドを付けました。香ばしさとサクサクの食感、そして旨みをプラスしています。」と話す田中さん。生クリームとスポンジだけになった最後の一口も、アーモンドがあるだけでこんなに楽しめるなんて!と目から鱗が落ちるおいしさです。

nomaru bakeのショーケースに並ぶふくらスズメの完熟イチゴフレッシュバターサンド
実はスズメも絶滅危惧種の一歩手前。消えかけているスズメが農業と重なり、かわいいフォルムのふくらスズメを用いたクッキーを作り始めたそう

バターサンドはホワイトチョコレートが隠し味のバタークリームを使用。コクのあるクリームとミガキイチゴを、こちらも全粒粉ときび砂糖を使用したサクサクほろほろのクッキーでサンドし、濃厚さと甘酸っぱさがマッチした、バランスの良い一品に。

そして皆さんが気になっているであろう、クッキーのかわいいビジュアル!このクッキーは、冬の丸々としたスズメ、通称「ふくらスズメ」がモチーフ。“福良”や“福来”の当て字で縁起が良いとされているふくらスズメを取り入れ、お客様から愛されるお店のシンボルになっています。

季節を舌で感じる、イタリア風モンブラン「モンテビアンコ」で濃厚な味わいを

nomaru bakeの和栗のモンテビアンコ(モンブラン)
和栗のモンテビアンコ(モンブラン) 693円

続いていただいたのは、秋限定メニューの「和栗のモンテビアンコ(モンブラン)」。

日本でも人気のモンブランですが、線状に絞られたマロンクリームのケーキを想像する人も多いはず。そのフォルム、実はフランス版。イタリアではマロンクリームの上に生クリームをたっぷりと乗せた「モンテビアンコ(白い山)」と呼ばれるタイプが王道なんだそう。

こちらのお店で食べられるモンテビアンコは、メレンゲの上に4種類の和栗をブレンドしたクリームを絞り、こだわりの配合でつくられた生クリームをたっぷりのせた、まさに白い山のケーキ。濃厚さと軽やかさが絶妙な生クリームの雪山を一気にすくうと、素朴な甘さと香ばしさが際立つ和栗のクリームと、サクサクで食感を楽しませてくれるメレンゲが顔を出し、心の雪が溶けていくようなおいしさが口いっぱいに広がります。

旬のものを今届け、農業を〇(まる)くしたい。その想いを全国へ

nomaru bakeの棚に並ぶ焼き菓子
焼き菓子の中には贈り物にもぴったりなふくらスズメのボックスも
nomaru bakeのドリンクカップ
ドリンクにもこだわり、京都Okaffeのバリスタが監修したハンドドリップコーヒーや、金沢の茶舎 觀壽監修のオリジナルブレンドほうじ茶を楽しめます

取材をした週末には初めて都外での催事に参加するのだそう。フルーツのおいしさや農業の大切さを、都内の店舗に来るお客様だけではなく全国に広める機会を増やしていくことが今後の目標。

おいしいフルーツを食べ続けたい――そんな未来を作るために、旬の食材を使った、まさに“「おいしい」だけじゃない”スイーツを作り、発信するnomaru bake。これからどんな旬のフルーツを使ったスイーツが登場するのか、目が離せません!

About Shop
nomaru bake(ノーマルベイク)
東京都世田谷区太子堂5-8-3
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜日
Instagram:@nomaru_bake

えりさん

えり

ウフ。編集スタッフ

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自分の“好き”であるスイーツをもっと広めたい!と前職のイベント制作から飛び出してウフ。に仲間入り。今はドーナッツを中心に日々おいしいものを勉強中。