ufu(ウフ)スイーツがないと始まらない。
珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは?連載 #ふうかとあいす

珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは? 連載 「ふうかとあいす」

珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン  Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは?連載 #ふうかとあいす

「Gunn’s」所属のモデル・風歌さんのアイス連載。今回ご紹介するのは西荻窪にある「浅煎りコーヒーと自然派ワイン Typica」さんです。2020年9月のOPEN以来、斬新なパフェが瞬く間に話題となった人気店。美術とデザインに携わっていた芸術的なご夫婦が織りなす世界観は、洗練されつつもどこか暖かく、一度訪れた人々を虜にしています。

珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン  Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは?連載 #ふうかとあいす

写真は風歌さんが今までにTypicaさんで頂いたパフェ。(これでも一部なのだそう!)実は、風歌さんもTypicaさんの虜になっているうちの一人で、「1年半以上、毎月通っているんです」と大喜びで撮影に参加してくれました。今回は、季節のパフェにフォーカスして連載をお届けします。

珈琲の香りに誘われて。ワインと珈琲と作品に囲まれる店内

珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン  Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは?連載 #ふうかとあいす

西荻窪駅から徒歩3分。オープンなガラスの外観から店内に足を踏み入れれば、ふわりと香る珈琲の豊かな香り。店主夫婦の朗らかな笑顔にいざなわれ、カウンター席へ。風歌さんもほっと一息、笑みがこぼれます。

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ぐるりと見渡せば、ラベルがかわいいワインボトルやエゴン・シーレのレプリカ絵、珈琲の書籍など、様々な作品がお店に散りばめられています。印象的なのは壁に飾られたアート。芸大時代の同級生や常連のお客さんのイラストなど、店主夫婦にとって思い入れのあるもので個性豊かに彩っています。

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お店のメインメニューは、店名通りの珈琲とワイン、そしてパフェ。珈琲とワインはどちらも常時4~5種類用意しており、月替わりのパフェとともにペアリングドリンクとして楽しむことができます。もちろん、プリンやガトーショコラなどのスイーツも用意。

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店主の相原民人さんは、大学で美術を学びながら、在学中に「LIGHT UP COFFEE」を友人と創業した経歴の持ち主。6年間に渡りスペシャリティコーヒー文化を発信してきました。会社が大きくなるにつれマネジメント業務が増えるなかで、自らつくったものを直接お客さんに味わってもらいたい、という初心に立ち戻り、「Typica」の開業を決意したのだそう。

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相原さんが淹れる珈琲はもちろん絶品。ドリンクは相原さん、スイーツは奥様の沙季子さんが担当しています。バイトを雇わず小さなお店をご夫婦で営むのは、訪れる人たちに、ダイレクトに“食の裏側にある物語”を伝えたいからなのだそう。

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珈琲に長く携わる上で、相原さんが面白いと感じたのは、珈琲の裏側にある生産者の想いや意図。これが、そのまま「Typica」のお店のコンセプトになりました。

「コンセプトは『嗜好品のセレクトショップ』。珈琲とワインには、“誰がどういう意図でつくったのか”という物語があります。どんな食でもそうですが、珈琲とワインは特にその側面が強いと感じていて。その物語を知ったら、食はもっと楽しくなるから、伝えていきたいと思っています」

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例えば、珈琲を提供するときに渡すコーヒーカード。表には珈琲豆の品種や産地などの詳細が書かれ、裏面にはかわいい珈琲のイラストが。これを読むことで、「この国で作られた豆なんだ」などと、その裏側を知り、想いを馳せることができます。

マスカットに鰹節!? みるみる変わる味に虜になる「シャインマスカットのパフェ」。

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今回頂いたのは「シャインマスカットのパフェ」。(※9月中旬~10月中旬までの季節メニュー)。構成は、シャインマスカットに鰹節のアイス、カボスのアイス、カブのアイスを組み合わせた“和風”のパフェ。ゆっくりと大切に味わって食べてもらえるよう、繊細な味わいの鰹節アイスを一番上に載せています。

グラスに美しく盛られたパフェに、風歌さんも大興奮!早速、頂きます。

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塩気のあるあおさのチュイルから、鰹節のアイス、マスカット。くるくると変わりつつも繊細な味わいに魅了され、じっくり黙々と味わう風歌さん。

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風歌さんは毎月通っている常連ということもあり、このパフェを食べるのは2回目なのだそう。「全体的にさっぱりまろやかな味。色んなタイプのアイスが入っていて面白いし、甘味と塩味のバランスに痺れちゃいました!」。

大切に、繊細に、作品のように向き合って味わいたくなる。Typicaのパフェの魅力

珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン  Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは?連載 #ふうかとあいす

「Typicaさんのパフェは、パフェの名前と全然違うフレーバーのアイスが入っているところが面白くて。口に入れるまで味の想像がつかない組み合わせなのにおいしいんです」と大絶賛の風歌さん。どうして、こんなに斬新なTypicaのパフェは生まれたのでしょうか?

珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン  Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは?連載 #ふうかとあいす

珈琲とワインと並んでパフェをお店の看板メニューにしたきっかけは、料理担当の沙季子さんが生み出す作品のビジュアルがとにかく美しかったから。

もともとデザインを勉強しており、趣味で粘土のフェイクスイーツをつくったりと、ものづくりの美的センスが高かった沙季子さん。それを見ていた相原さんは、食材の組み合わせや構成を“魅せて”楽しませるパフェなら、その強みが活かせると考えたのだそう。

珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン  Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは?連載 #ふうかとあいす

「パティシエじゃないから逆に自由な発想でパフェがつくれるのかも」と話す相原さん。パフェをスイーツの枠で捉えないからこそ、唯一無二のパフェが生まれているのではないでしょうか。

ペアリングドリンクとじっくり味わう幸せ。通年食べられる絶品スイーツも

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もう一つ頂いたのは、人気メニューの「ピスタチオプリン」。カラメルソースがかけられた濃厚なピスタチオのプリンに、カルダモンのアイスをつけて頂きます。

珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン  Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは?連載 #ふうかとあいす

舌にのせれば、カルダモンの爽やかさとピスタチオの香ばしさが広がります。珈琲との相性も抜群で、スプーンが止まらない一品。

「以前勤めていた吉祥寺のイタリアンレストラン『ヴィネリア ハーヴェスト』のシェフから伝授してもらったレシピなんです」と沙季子さん。シェフは斬新な食材の組み合わせが得意だったそうで、現在の沙季子さんの料理のルーツにもなっているそう。

珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン  Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは?連載 #ふうかとあいす

Typicaで忘れてはならないのは、スイーツと共に楽しむペアリングドリンク。プリンと味わう珈琲のおいしさに、風歌さんも思わず笑顔に。

ちなみに、珈琲とワインだけでなく、和紅茶やモクテルなどもペアリングドリンクとして用意しているそう。「お酒が飲めない私でも“ペアリング”が楽しめるのがすごく嬉しいです」と風歌さん。

Typicaの今とこれから。「パフェ」を追求していきたい

珈琲の香りに誘われて。西荻窪「浅煎りコーヒーと自然派ワイン  Typica」。話題の斬新すぎるパフェとは?連載 #ふうかとあいす

今回ご紹介したTypicaさん。コロナ禍でOPENし、今月で2周年を迎えました。最初はビストロスタイルで夜の営業もしていたものの、コロナ禍で営業スタイルを変え、昼営業のパフェに重きを置くことに。

メニューの内容や伝え方なども、お客さんの反応を見ながらどんどん改善し、わずか二年で今のスタイルを確立させ人気店になりました。

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これから挑戦したいことはありますか?と聞くと、「パフェが思いのほか好評なので、パフェ専門店をやってみたいですね」と相原さん。

「パフェって、ワイワイ食べるというより、ゆっくり向き合って食べるものだと思うんです。だから、集中してパフェが食べられるような、そんな専門店をつくりたい。数年以内に挑戦できたらいいなと思っています」。

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いかがでしたでしょうか。今回の取材で、風歌さんも「行く度に新しい発見があるお店。また行きます」と改めて魅了された様子。Typicaさんの唯一無二のパフェと最高のペアリングドリンク、ぜひチェックしてみてください。

About Shop
浅煎りコーヒーと自然派ワイン Typica
東京都杉並区西荻南3丁目18₋10
営業時間:13:00~20:00(月、火、金曜)、12:00~19:00(土日祝)
定休日:水曜、木曜

Photo/Tomoya Uehara Hair&Make/Aoi Nagasawa  Writing/Nanako Maeda