少女の横顔シルエットが特長的な「メリーチョコレート」。誰もが一度は食べたことがある、日本を代表するチョコレートメーカーです。
そんな「メリーチョコレート」のロングセラー商品「ミルフィーユ 10個入」が、2025年6月の「ジャパン・フード・セレクション」にてグランプリを受賞。約23000人の食の専門家たちが審査する賞で、そこで最高位に選ばれたというからスゴい!
それを記念して、ミルフィーユを作っている「メリーチョコレート船橋工場」のメディア向け工場見学が開催されました。工場見学としてメディアに公開するのは初というから驚きです。
「ウフ。」編集部員が、「ミルフィーユ」ができる全工程をしっかりとチェック、グランプリに選ばれたおいしさの秘密を調査してきました! そのすべてを紹介します。
メリーチョコレートの「ミルフィーユ」について、先に紹介しましょう。サクサクのパイ生地とクリームが層状に重なり合い、その周りがチョコレートでコーティングされているお菓子です。ひと口サイズながら、かなり手がこんだお菓子だということが分かります。
写真のストロベリー以外に、チョコレート、アーモンドのほか、季節限定のフレーバーも販売されています。
それでは早速、誌面上の工場見学をスタートしましょう! 「ミルフィーユ」が完成するまで、なんと3日間がかかるというからスゴイ。まず1日目はパイ生地を焼く工程から始まります。
パイ生地シートを手作業でバットに載せていきます。それを写真後ろにあるワゴンに載せ、ワゴンのまま巨大なオーブンで約230℃で一気に焼き上げます。ちなみにパイ生地は144層からなっており、薄力粉を多めに使うことでサクサク食感を作り出しているのだそう。
焼きあがったら、バットから外して翌日まで冷やします。生地が熱いと中に挟むクリームがとけてしまうためなのだそう。
2日目はパイ生地にクリームを載せてミルフィーユ状にする作業工程があります。クリーム自体はベルトコンベアーを通ることでまんべんなく塗られるのですが、パイを重ねる工程はここでも人の手によって丁寧に重ねられています。
パイとクリームを重ね合わせ、最終的に5層からなるミルフィーユの生地が完成しました! この状態で再び冷却して2日目は終了です。ここでしっかり冷すことで、パイのサクッと感とクリームのなめらかさが保たれるのです。
3日目は生地の裁断からスタート。大きなシート状だったミルフィーユ生地が機械を通ることで、ひと口サイズに裁断されます。1つの生地で162個ができるのだとか。
商品サイズにカットされた生地はベルトコンベアーで、チョコレートコーティングの機械へと流れていきます。なんと、チョコレートは2度コーティングされているのだそう。
それによって、チョコレートメーカーならではの、濃厚なチョコレート感を楽しめるんですね。これがおいしさの秘密なのだと実感しました!
チョコレートコーティングされた「ミルフィーユ」は、長ーいベルトコンベアーを通りながら冷却されます。ここでコーティングがしっかりと固まります。
しっかりと冷やされた「ミルフィーユ」が流れてきました。いつも見ている商品の形に。金属探知機で異物が無いかを確認しつつ、このまま袋詰めの工程に進みます。
「ミルフィーユ」が、ベルトコンベアーで袋詰めのラインに流れていくと、自動的に個包装の状態になります。流れてきた個包装の袋を人が触ってチェック。これはパッケージのみで中身が入ってないものが出るのを防ぐためだそう。
個包装になった商品は箱詰めされる前にいったん段ボールに入れて保管します。この後は他のフロアにある箱詰めロボットによって、最終的な商品の形へとなるそう。
要所要所で人のチェックが入っており、丁寧に作られているのを感じました。この工場で、年間に約3724万個を生産しているというからスゴい。
ちなみに出来立ての「ミルフィーユ」を試食してみましたが、チョコレートの香りがより強く感じられました。これはチョコレート好きにはたまらないおいしさです。
最後に、「ミルフィーユ」のおすすめアレンジ法もご紹介。1つめは「ミルフィーユ」にブラックペッパーを合わせるというアレンジ。こちらはたっぷりとブラックペッパーを載せるのがおすすめだそう。
実際に食べてみると、ミルフィーユの甘さがぐっと引き立ちます。お酒にも合う大人向けなアレンジだと感じました。
もうひとつはアイスに合わせるというアレンジ。今回はメリーチョコレートの「カカオアイスデザート」という商品と合わせてみました。こちらの商品は常温ならムース状、凍らせることでアイス状の食感を楽しめるというちょっと不思議な商品です。
アイスのひんやり感がチョコレートにマッチ。皿盛りのデザートを食べているような贅沢感があります。これは暑い夏にぴったりのアレンジですね。
開発に携わった笹瀨さん(右)と大石さん(左)によると、開発について、外側のチョコレートと中のクリームとのバランスが一番難しかったそう。
中のクリームが強すぎると外側のチョコレートの味が負けてしまう。そのバランスを何度も試作したのだとか。
「ミルフィーユという商品ですが、チョコレートメーカーとして、チョコレートの味わいには特にこだわっています。2度掛けしたチョコレ―トコーティングの濃厚さはぜひ楽しんでほしい部分です」
と笹瀨さん。こだわりが詰まった「ミルフィーユ」、グランプリに輝いた味をぜひ試してみて!
サチコ氷
ウフ。編集スタッフ
ファッション誌出身の敏腕編集者。CanCamをはじめ、ファッション誌や児童誌を経て、現在は生活誌を担当。女性メディアの立ち上げも経験しているママ編集者。甘いものが大好きながら、なかなかお店巡りができないのでプチプラスイーツを研究中。
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