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予約数カ月待ち。作る人も、食べる人も、地域の人もうれしくなるお菓子「バターのいとこ」とは【入手困難なお菓子の世界vol.6】

※現在チョコ味のパッケージは白から赤に変わっています

今やトレンドともなっている「バター」を主役にしたスイーツ。分厚いバタークリームが入ったバターサンドが主流になる中で、2019年に登場した「バターのいとこ」。

無脂肪乳から作ったミルク感たっぷりのジャムを、バターが香るゴーフレット生地でサンドした、「ふわっ・シャリッ・とろっ」の新食感のお菓子です。

愛くるしくありながら洗練されたデザインと、ミルクの美味しさを感じられるやさしい甘さに話題が集まり、現在は全国の催事にも出店し、アパレルブランドとの異種コラボをはじめ、多くの人々に愛される、「銘菓」に。そんな「バターのいとこ」の中でも、150日前後の待ち時間を要する詰め合わせセットを徹底解剖。そして何よりも那須高原を舞台に、全国の地方が抱える課題を解決し、町おこしと、酪農を救うお菓子としての側面をお届けしていきます。「美味しい」だけではなく、世の中を、より働きやすく、生きやすく笑顔に、そんなお菓子の持つ側面と「バターのいとこ」の挑戦をぜひご覧ください。

注文から約150日前後。5カ月以上待って届く「バターのいとこ詰め合わせ」の全貌

※現在チョコ味のパッケージは白から赤に変わっています

まずは、今回紹介する「バターのいとこ詰め合わせ」。「発送までお時間がかかります(150日前後目安)」の表記を了承の上注文し、あとは待つだけ。セットはAとBがあり、違いは下記の通り。

Aセット

  • バターのいとこ ミルク味 × 1箱(1箱3枚入)
  • バターのいとこ チョコ味 × 1箱(1箱3枚入)
  • いとこのラスク(バターシュガー味)  × 1箱(130g)
  • いとこのラスク(チョコ味) × 1箱(130g)
  • いとこのグラノーラ × 1袋(100g)

Bセット

  • バターのいとこ ミルク味 × 1箱(1箱3枚入)
  • バターのいとこ あんバター味 × 1箱(1箱3枚入)
  • いとこのラスク(バターシュガー味) × 1箱(130g)
  • いとこのラスク(チョコ味)  × 1箱(130g)
  • いとこのグラノーラ × 1袋(100g)

あんバター味か、チョコ味の違いとなっています。今回は、チョコ味の入ったAをセレクト。バターのいとこの魅力、すべてを味わえる大満足のセットとなっています。それでは中身を解説していきます。

新食感のゴーフレット生地、一度食べたら忘れられない味わいとコク

バターの箱のようなパッケージに入ったこちらが、多くの人を虜にした「バターのいとこ」。今月のウフ。表紙にもなった「Equal」後藤シェフの監修のもと、フランスの地方菓子「ゴーフレット」をベースに、バターがふわっと香るやわらかな生地で無脂肪乳のミルクジャムを挟んだ新感覚スイーツです。

写真は一番上から、あのアパレルブランド「サマンサタバサ」とコラボレーションした塩キャラメル味、あんバター味、チョコ味、ミルク味となっています。

続いては、手が止まらなくなるほど美味しくてヤミツキになる「ラスク」。このラスクは、バターのいとこのゴーフレット生地を成形するときにでる切れ端をこんがりと焼き上げたもの。素材を余すことなく大切にする、そんな心遣いと姿勢を感じるお菓子です。

シナモンの味が香るプレーンと、奥行きのあるカカオの風味を感じるチョコ味の2種類の味を交互に楽しむのもよし。ザクっと、サクッとした食感は罪深いほど美味しく、あっという間に完食してしまうこと間違いなし。

最後はこちら。有機オートミールとドライフルーツをたっぷり入れて、こんがり焼き上げたグラノーラ。そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトなどに合わせるのもおすすめです。

「バターのいとこ」の名前、なぜ「いとこ」?。名前に隠されたサスティナブルな姿勢とブランドヒストリー

那須生まれの「バターのいとこ」は、那須の酪農家が愛情を込めて作ったおいしい牛乳でバターを作りたい、という想いから誕生しました。

現在価格が高騰し続けるバターは、実は牛乳から約4%しか採れない貴重なものとご存知でしょうか? バターがとれなかった残りのほとんど(90%)は無脂肪乳となり、脱脂粉乳として安価に販売されています。その無脂肪乳の価値を高めようと生まれた「バターのいとこ」の名前は、「牛乳からバターと無脂肪乳ができて、その無脂肪乳からお菓子ができる。その関係性がまるで “いとこ” のようだったから」そんなエピソードが背景に。

「バターのいとこ」には、実際にバターを作る際に出た無脂肪乳で作ったジャムを使用しています。無脂肪乳の価値を、より多くの人へ、多くの業界へ、製菓業界への革新も起こすこの取り組み。

消費者だけではなく、生産者を助け、そして酪農の発展、地域の活性化と「バターのいとこ」がもたらすプラスのサイクルが、お菓子の業界でも注目されました。そしてブランドが目指すビジョン、革新はまだまだありました。

障害者の雇用を促し社会を、働く場をより豊かに

詰め合わせのBOXに書かれた「GOOD LINKS, GOOD LIFE」そんなキャッチフレーズの通りに、生産者と人と地域を大きく活性化させる取り組みをこれまで紹介してきましたが、ブランドの取り組みはそれだけではありません。栃木県・黒磯エリアを拠点とする「バターのいとこ」店舗や生産の現場では障害者の雇用も積極的に行っていて、障害のある人の就労支援を行う施設としての機能も果たしているそう。「障害者のために」ということだけではなく、一人一人の「働きやすさ」を考え、みんなが輪になり、暮らしやすい世界を作る、そんなポジティブで、力を貰えるような取り組みを、取材を通じて今回知ることができました。

美味しいお菓子の世界には、すべてにストーリーがあり、それを知ることでいつも食べているお菓子が、ちょっぴり豊かで楽しくなる、美味しくなる。そんなメディアの目指す世界と、記事として発信させていただきました。今回取材に協力いただいた、「バターのいとこ」の皆様に感謝しつつ、多くの人にも取り組みについてしっていただけたら。「入手困難」という連載でくくりましたが、そこだけではない豊かさに、ぜひ直目していただけたら。(by 編集長 坂井)

About Shop
バターのいとこ
栃木県那須郡那須町高久乙2905-25
営業時間:10:00~16:00
定休日:毎月第二木曜日
ほかチャウスや森林ノ牧場でも販売中

クリーム太郎

クリーム太朗

ウフ。編集長

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編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中

Photo&Writing/Cream Taro