
JR・Osaka Metro森ノ宮駅から徒歩すぐ、大阪城公園の目と鼻の先に、オープン直後から話題を呼んでいるカフェがあるのをご存知でしょうか。
ひとつの店舗の中に、自家製クレープの「GARCHE(ガルチェ)」と、焼き菓子のカフェ「MOCA(モカ)」というふたつの顔を持つこちらのお店。家族の「やりたいこと」を形にした温かな空間では、2種類の生地を焼き分けるこだわりのクレープや、パサつきゼロのしっとり焼き菓子、さらには両方の魅力を一皿で堪能できるお得なランチプレートまで楽しめます。今回は、知ると誰かに教えたくなる注目の新スポットの魅力に迫ります。

場所は、JRやOsaka Metroの森ノ宮駅から歩いて10分ほど。大阪城公園や大阪城ホールからもほど近く、おでかけの行き帰りの休憩はもちろん、友人とのランチやカフェタイムにもぴったりなスポットです。

お店の前に立つと、まず目を引くのがひとつの建物にふたつのファサードが並ぶ特徴的な外観。向かって右側には焼き菓子カフェ「MOCA(モカ)」に入る扉があり、左側にはクレープ専門店「GARCHE(ガルチェ)」の小窓が用意されています。時間帯や曜日で営業を分ける一般的な二毛作とは異なり、ふたつのブランドを同時並行で行う、ちょっと珍しいスタイルです。

約15席のこぢんまりとした店内は、木の温もりと白い漆喰壁で統一された、どこか外国の田舎を思わせる落ち着いた佇まい。実はこの内装、オーナーの武末さんがご家族総出でDIYされたものなのだそう。手作りならではの温かみが空間全体に漂い、オープンから間もないながらも、開店時間になるとあっという間に女性客で満席になるほどの心地よさに満ちています。

このお店が生まれた背景には、「家族全員がそれぞれのやりたいことを実現できる会社にしたい」という武末家の想いがありました。

元々、大阪や東京で修業を積んだお姉さんがオンラインショップで焼き菓子を販売していたことが始まり。「もっとお客様の近くでお菓子を届けたい」という想いから実店舗のオープンが決まりました。

「焼き菓子を食べに行く」という習慣がない層にも広く存在を知ってもらうため、よりカジュアルに親しんでもらえるクレープ専門店「GARCHE」も同時に立ち上げることに。クレープをきっかけに「MOCA」を知ってもらい、またその逆も然り。ふたつの入り口を設けることで相乗効果を生み出すという狙いは見事に当たり、今では双方のファンが訪れるようになったのだとか。

入り口の小窓からも気軽に注文できる「GARCHE」のクレープは、素材選びから工程に至るまで手抜きなしの自家製。効率化よりも専門店としての価値を追求し、生クリームも店舗で丁寧に泡立てるなど、妥協のない美味しさを届けています。

発酵バターが贅沢に練り込まれた生地は、焼いているそばから甘く芳醇な香りが漂い、一口食べればその豊かな風味が広がります。さらに、メニューに合わせて生地の「焼き分け」も。
クリームなどを使用する甘い系のクレープには、最後まで形が崩れない安定感と心地よいもちもちの弾力がでるような焼き方に。卵のやさしいコクが感じられるどこか懐かしい味わいで、食べ応えも抜群です。

一方、人気の「シュガーバタークレープ」用は、しっかりと火を入れてサクッとした軽快な食感に仕上げた焼き方に。仕上げに追いバターとして発酵バターをたっぷりと塗り込むことで、噛むほどに深いコクが溢れ出していました。
季節によって入れ替わるメニューは常時8種類ほどをラインアップ。中でもイチオシは、こだわりの生地にあっさりとしたミルク感強めの生クリームを合わせた「シンデレラ」です。

おとぎ話のような愛らしいネーミングと、生クリームのピュアな美味しさを存分に堪能できる仕上がりに、誰もが魅了されてしまうはず。
クレープの甘い香りに誘われて店内に足を踏み入れると、もうひとつの主役である「MOCA」の焼きたてお菓子たちが温かく迎えてくれます。元々ECショップでファンを獲得していたお姉さんの手がける焼き菓子は、どれも素材の水分感を大切にした優しい口当たり。

店頭には、バスクチーズケーキやレモンケーキ、チョコレートケーキ、バナナブレッドなど、常時10種類ほどの焼き菓子がずらりと並びます。なかでも一度味わってほしいのが、パサつきがちなイメージを覆す「クリームスコーン」です。一口頬張ると、生地にしっかりと水分が保持された「もちもち」の食感。
また、人気のキャロットケーキも同様に、ふんわり感と弾力が絶妙に調和しており、作り手のこだわりと愛情がしっかりと伝わってきます。

また、日替わりの「キッシュ」も隠れた名物として大人気。手作りならではの温かみとサクサクのパイ生地、豊かな具材のハーモニーが評判を呼び、ランチタイムの看板商品となっています。

最近SNSや口コミで「これを目当てに訪れる」というファンが急増しているのが、このキッシュを主役にした「クレープ屋さんのランチプレート」です。お好みのキッシュに、キャロットラペ、グリーンサラダ、スープ、グラノーラ入りヨーグルト、ボロニアステーキ、そして選べるドリンクまで付いた超豪華な内容。

さらに嬉しいことに、「GARCHE」自慢の「ミニシュガーバタークレープ」までセットになっています。

これほど盛りだくさんで1,500円ほどという驚きの高コスパを実現。まさに「GARCHE」と「MOCA」の魅力を一度に味わい尽くせる欲張りな一皿でした!
家族それぞれが得意なことや大好きなアプローチを持ち寄り、互いのアイデアを尊重しながら形にした「GARCHE」と「MOCA」。異なるふたつのブランドが同じ空間で心地よく溶け合っていました。

オープンから3ヶ月が経ち、すでに地元の方々やSNSをきっかけに訪れるファンで連日賑わいを見せています。しかしオーナーの武末さんは、「まずはこの森ノ宮のお店でしっかりと足腰を鍛え、ブランドの基盤を固めていきたい」と真摯に未来を見据えます。
その先に見据えているのは、ブランドとしてのさらなる店舗展開です。この場所からどんな物語が広がっていくのか、期待は高まるばかり。森ノ宮へのおでかけの際には、家族の温かな想いとこだわりが詰まった極上スイーツを味わいに、ぜひ足を運んでみてください。
About Shop
crepe GARCHE / MOCA
大阪市中央区森ノ宮中央2-7-20
営業時間:11:00〜19:00 (cafe LO.18:30)
定休日:なし
Instagram:@crepe_GARCHE / @bake_moca

あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
注目記事