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【大阪・四條畷】一歩入れば、絵本の世界。世界で活躍する作家・谷口智則氏が描く没入型カフェ「gallery & cafe Zoologique(ズーロジック)」

「100にんのサンタクロース」や「カメレオンのかきごおりや」など、ページをめくるたびに優しく鮮やかな世界へと私たちを連れて行ってくれる絵本作家・谷口智則氏。フランスやイタリアなど海外でも数々の作品を出版し、広告や空間プロデュースなど世界を舞台にマルチに活躍する谷口先生ですが、実は地元である大阪府四條畷市に、とっておきの“秘密基地”のようなカフェがあるのをご存知でしょうか。

「ここは、読者のみなさんと気軽に交流できる大切な場所」。

そう語る谷口先生の温かい想いとともに、今年で14年目を迎えた「gallery & cafe Zoologique(ズーロジック)」。大人も子どもも一瞬でピュアな子どもに戻ってしまうような、愛と遊び心に満ちた空間の魅力をお届けします。

gallery & cafe Zoologiqueのスイーツ

四條畷の街角で見つけた、絵本の世界へ繋がる扉

JR四條畷駅を降り、歩いて7分ほど。のんびりとした街並みを抜けた先に、絵本作家・谷口智則氏がオーナーを務める「gallery & cafe Zoologique(ズーロジック)」があります。

gallery & cafe Zoologiqueの外観

その扉を開け、一歩足を踏み入れた瞬間に広がるのは、圧倒的な没入空間。フランス語で「動物園」を意味する店名の通り、壁や天井の隅々まで、谷口先生の作品に登場する愛らしい動物たちが描かれています。

gallery & cafe Zoologiqueの内観
gallery & cafe Zoologiqueの内観

谷口先生の絵本はすべて「黒」の紙に色を置いていく手法で描かれています。「世界は元々真っ暗で、そこに光が差して色がついていく」とのことで、このカフェの壁も黒の壁紙に色が置かれたのだそう。単にカラフルで可愛いだけじゃない、大人も心惹かれる不思議な奥深さと物語の温もりが、空間全体を満たしています。

gallery & cafe Zoologiqueのオーナー

2004年のデビュー以来、数々の国際的な賞を受賞し、フランスやイタリアなど世界を舞台にマルチに活躍する谷口先生。自身が育った四條畷市のPR大使も務める先生が先導してきたのが、「街に100体のサンタのオブジェを置く」という地域活性化プロジェクトです。その想いは実を結び、なんと昨年の関西万博の会期中に見事100体目が完成しました。

gallery & cafe Zoologiqueの内観

そんな多忙を極める先生が、このカフェを「読者と気軽に交流できる大切な場所」として守り続けて今年で14年。お店には近所のママさんや全国のファンが訪れ、好きなだけ絵本を楽しめます。週3日の営業ですが、出張が重なっていなければ、月に数回は先生自らがカウンターに立ってくれるというから驚きです。

gallery & cafe Zoologiqueの内観
gallery & cafe Zoologiqueの内観

1階には思わずお持ち帰りしたくなる可愛いぬいぐるみやグッズ、2階のセレクトショップにはヨーロッパで買い付けた美しい食器やサンタのオブジェが並び、どこを見渡しても宝探しのようなワクワク感が止まりませんでした…!

お洒落なひらめきと、ものづくり精神が詰まった限定スイーツ

テーブルの上にも、絵本から飛び出したような魔法が散りばめられています。ランチには特製キーマカレー、スイーツはアップルケーキ・アイスケーキが常備スタンバイ。そして、見逃せないのが1〜2ヶ月のハイペースで更新されていく限定メニューです。

gallery & cafe Zoologiqueのスイーツ

取材時はちょうど14周年のアニバーサリー期間で、「14」にちなんだ特別なスイーツが並んでいました。

フランス語で「私はズーロジックです」を意味する「Je suis Zoologique」。この「Je suis(ジュ・スイ)」の響きが、日本語の「14(じゅうし)」に聞こえる……!という、先生のチャーミングな遊び心(ダジャレ!)から生まれたのが、フランスをテーマにした「トリコロールパルフェ 〜エッフェル塔のクッキーをのせて〜」です。

gallery & cafe Zoologiqueのスイーツ

バタフライピーゼリーの青、パンナコッタの白、いちごとラズベリーソースの赤で見事に表現された鮮やかなトリコロール。ゼリーとパンナコッタは、とろとろ〜っと流れるタイプではなく、フォークやスプーンが心地よく弾むような、お口の中で「ぷるぷる!」と弾けるしっかりめの食感が印象的です。

実は谷口先生、イラストを描くだけでなく「どんな素材を使って、どんな味にするか」というレシピの細部まで自ら指定されているのだそう。

gallery & cafe Zoologiqueのスイーツ

また、添えられるキャラクタークッキーは「型抜き」ではなく、ひとつひとつ丁寧に作られたもの。人の手で形作られているからこそ、個性豊かな表情と温もりが生まれる気がしました。子どもの頃からクッキー作りなどが大好きだったという先生の、純粋な“ものづくりへの愛”を感じますよね。

gallery & cafe Zoologiqueのスイーツ

もう一つの主役が、しっとりふわふわに焼き上げられたバナナの風味が優しい「さるくんのバナーヌシフォンケーキ」。さるくんの頭の上には、これまたちょこんとエッフェル塔のクッキーが乗っています。

gallery & cafe Zoologiqueのスイーツ

現役の芸大生を含むカフェスタッフたちが、先生の精神を受け継いで形にするスイーツたち。これらすべてが心のこもった手作りという贅沢さに、胸がじわりと満たされます。

そして、このカフェで過ごす時間のハイライトとなるのが、なんといっても運ばれてくるラテアートの体験です。

出張などで不在のときを除き、谷口先生がお店にいらっしゃる日は、なんと先生自らがカウンターに立ち、目の前でラテアートを施してくれます。しかも「好きな動物のリクエスト」にも応じてもらえるのだそう。

gallery & cafe Zoologiqueのオーナー

先生の手元を見つめていると、本当にサラサラと流れるように愛らしい動物のアートがカップの中に描き出されていきます。みるみるうちにカップの中に動物の愛おしい表情が浮かび上がってきた瞬間は感動です!

gallery & cafe Zoologiqueのコーヒー

ちなみに、このアートはエスプレッソを使った通常のカフェラテだけでなく、コーヒーが苦手な方でも楽しめる抹茶ラテなど、「ラテアートが描けるドリンク」であればどれでも対応可能とのこと。極上のアート体験を前に、思わず「ドリンク代だけで世界的な作家の描き下ろしをすぐそばで見られるなんて、実質タダのような価値なのでは……!?」と、贅沢すぎる大興奮に包まれてしまいます。

gallery & cafe Zoologiqueのコーヒー

夏には絵本に登場する「虹色のかき氷」、冬には「サンタクロースのショートケーキ」など、物語の世界を実際に五感で味わえる体験。お店を出る頃には、誰もがすっかり谷口先生の世界のファンになってしまいます。

日常にアートと温もりを。誰かに贈りたくなる四條畷の秘密基地

大切な友人の子どもへ、あの優しい絵本と愛らしいぬいぐるみをセットにしてプレゼントしたら、きっと最高の笑顔を見せてくれるだろうな……。そんな温かい思いが自然と胸に湧き上がる帰り道。

gallery & cafe Zoologiqueの内観

四條畷の街角で14年間にわたって紡がれてきた、絵本の魔法。この週末、あなたも扉を開けて、五感で物語の世界へ迷い込んでみませんか?

About Shop
gallery & cafe Zoologique(ズーロジック)
大阪府四條畷市南野1丁目7-2
営業時間:11:00~17:00
定休日:火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
Instagram:@galleryandcafe_zoologique

あかざしょうこさん

あかざしょうこ

ウフ。編集スタッフ

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関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。