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今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷

今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷

皆さんは「ルリジューズ」というお菓子を知っていますか。

ルリジューズは、大小のシュークリームを重ねて、バタークリームで飾り付けをした、なんとも素朴でかわいらしい見た目の生菓子。フランスでは日常的に食べられ、いま日本でも沸々と人気を集めています。

まだ日本では見ることが少ない「ルリジューズ」。今回は、そんな珍しいお菓子が食べられる世田谷の店『パティスリールリジューズ』を紹介します。

「ルリジューズ」は修道女の意味。フランスで定番の伝統菓子っていったい?

今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷
「ルリジューズ」は修道女の意味。フランスで定番の伝統菓子っていったい?

「ルリジューズ」は仏語で“修道女”という意味。修道女が着るドレスのような見た目に似ていることから、その名がつけられた伝統菓子です。イタリア・ナポリで誕生し、その後フランス・パリのカフェで提供されるやいなや人気に火が付き、今のかたちの「ルリジューズ」となりました。

フランスでは、市場や街角のケーキ屋でも買えるほど定番のスイーツ。そんな「ルリジューズ」を先駆けて日本に持ち込んだお店が、世田谷にある『パティスリールリジューズ』。

フランス・パリでお店を出したこともある森オーナーシェフが、帰国後にオープンしたパティスリー。お店の看板商品として、10年間「ルリジューズ」を店頭に並べ続けています。

その数120種類以上!月ごとに変わるフレーバーが魅力。『パティスリールリジューズ』の定番スイーツ

今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷
「ルリジューズ」は修道女の意味。フランスで定番の伝統菓子っていったい?
「ルリジューズ」は修道女の意味。フランスで定番の伝統菓子っていったい?
「ルリジューズ」600円前後

同店の「ルリジューズ」が人気な理由の一つがフレーバーの多さ。

本場フランスではチョコレートやモカが定番の「ルリジューズ」。しかし同店では、毎月フレーバーを変えて販売。その数は現在、約120種類以上に及びます。

森シェフ「開店当時からフレーバーが重ならないようにしています。フランスでは定番が人気ですが、日本人はさまざまなフレーバーを楽しみたいという人が多いように感じます。実際に、お客様の中には新作を求めて毎月通ってくださる人もいるんですよ」

断面を見ると、シューの中にはたっぷりのカスタードクリームが。2023年2月のフレーバーは高知県の名産“ブンタン”。カスタードクリームから香るほのかな柑橘の酸味が、春らしい味わいでした。

作り立てのシュー生地は、まるでクッキーのようにサクサク。時間がたつにつれてしっとりとした食感に。カスタードクリームは素材を活かすため、甘さ控えめながらコクのある仕上がり。かわいらしい見た目とは裏腹に、しっかりとした食べ応えが魅力です。

今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷
「ルリジューズ」は修道女の意味。フランスで定番の伝統菓子っていったい?

森シェフは元々、フランス・パリの人気スポットでもあるサンジェルマン市場で『コロンバ・パリ』というお店を運営していました。そこで販売していた「シュークリーム」がパリジャンに大人気で、焼いたそばからどんどんなくなっていったそう。そんな森シェフが作る「ルリジューズ」が美味しくないわけがありません。

森シェフ「今回の“ブンタン”は、カスタードクリームに素材を練り込みました。フレーバーによって、コンフィチュールやピューレフレッシュ果実などと、カスタードクリームの2層にしたり、大小のシュー生地に異なるフレーバーのクリームを仕込むこともあります」

フランスのお店をそのまま日本へ。お店に散りばめられたパリの市場を思わせる仕掛け

今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷
フランスのお店をそのまま日本へ。お店に散りばめられたパリの市場を思わせる仕掛け
フランスのお店をそのまま日本へ。お店に散りばめられたパリの市場を思わせる仕掛け

『パティスリールリジューズ』は内・外装のどちらもフランスを思わせる雰囲気。開放的な店内で特に印象的なのはキッチン。広い作業台は店内から丸見えで、お菓子を焼いている香りや、作る音がダイレクトに伝わってきます。

森シェフ「フランスの店『コロンバ・パリ』は、市場の中にありました。そのため前後左右が通路で、キッチンの様子は360度見れる状態。作り立ての匂いで人が集まって、そのまま手渡しでお菓子を買っていくんです。そんな様子が凄く好きで、日本でもそういう店にしたいなと。だから、うちはキッチンと店内を隔てる壁どころか、段差もないんですよ」

今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷
フランスのお店をそのまま日本へ。お店に散りばめられたパリの市場を思わせる仕掛け

店内にある雑貨や小道具は全てフランスから運んできたものだそう。さらに、街灯がない並木道がフランスの風景に似ていると、ここ世田谷区の区役所西通り沿いを選んだのだとか。

「ルリジューズ」だけじゃない。“世田谷みやげ”にも選ばれる『パティスリールリジューズ』のおすすめ商品

今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷
「世田谷みやげ」で何度もグランプリを受賞している「ブブさんぽ」
「ブブさんぽ」260円/1個

『パティスリールリジューズ』は、世田谷区が主催する「世田谷みやげ」で何度もグランプリを受賞しているお店としても有名。特に、「ブブさんぽ」は手土産として大人気です。

同店の看板犬だったフレンチブルドック、“ブブちゃん”の足跡をモチーフにしたクッキー。全て手作りのため、肉球は1つ1つ形が微妙に違います。

厚めのバタークッキーはフランスの小麦と、バターをふんだんに使うことで香りのよいサクサク食感に仕上げています。肉球の部分には『ヴァローナ』のチョコレートを混ぜたショコラクッキーを使用。ほのかな苦みと濃厚な香りが、食べ応え満点です。

今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷
「世田谷みやげ」で何度もグランプリを受賞している「ブブさんぽ」

一緒に買いたいシェフのおすすめ。フランスのレストランで大反響を呼んだ「クレームブリュレ」

森シェフの思い出深いお菓子として挙げられたのが「クレームブリュレ」。生クリーム、卵黄、バニラなど5種類の基本材料から作られる「クレームブリュレ」は、シンプルながらシェフの意向がはっきりと分かるお菓子のひとつです。

今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷
レストランで大反響を呼んだ「クレームブリュレ」
「クレームブリュレ」500円

『パティスリールリジューズ』の「クレームブリュレ」は、滑らかな舌触りと香りが特徴。森シェフがフランスのレストランでシェフ・パティシエとして勤めていた時に販売し、その売り上げを格段に上げたという商品をアレンジ。キャラメリゼにはサトウキビ100%の砂糖“カソナード”を使用し、深みを加えています。

お客さんの好みによって、キャラメリゼの度合いを変えられるのも同店ならでは。

森シェフ「小さなお子さまがいる方はキャラメリゼなし。カラメルの苦みが好きな方はたっぷりと炙るなど。皆さんが美味しく食べられるスイーツであって欲しいと思い、今のスタイルの販売方法にしました」

卵や生クリームのコクと、バニラの香りが立つ「クレームブリュレ」は、隠れた『パティスリールリジューズ』の名作と言えます。

今年流行るかも!フランスの超定番菓子“ルリジューズ”知ってる?日本で珍しいフランス菓子を食べに行こう!|世田谷
レストランで大反響を呼んだ「クレームブリュレ」

近年、日本でも注目を集めつつある「ルリジューズ」。フランスで認められたシェフが作る味を『パティスリールリジューズ』で堪能してはいかがでしょうか。

「ルリジューズ」600円前後
「ブブさんぽ」260円/1個
「クレームブリュレ」500円

About Shop
パティスリー ルリジューズ
東京都世田谷区世田谷4丁目16−7
営業時間:10:00~19:00
定休日:不定休

園果わたげさん

園果わたげ

ウフ。編集スタッフ

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ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。