2023年も大ブームを起こし続ける「カヌレ」。特に今年はカヌレが進化し見た目にもかわいい進化系カヌレが大躍進。カヌレでサンドしたものや粉糖をかけてかわいいビジュアルのもの、中にソースが入ったものなどなど。
そんなカヌレブームの中で、新しいカヌレ専門店がOPEN。「MAISON D’AHNI(メゾン・ダーニ)」やバスクチーズケーキの元祖であり、ブーム火付け役の「ガスタ」を運営するグループから、「LE TREIZE(ル トレーズ)」が同地域である白金高輪にオープン。どんなカヌレなのか、取材へ早速伺いました。
白金高輪駅から歩いて4分ほど、白金 ザ・スカイ(SHIROKANE The SKY)』1階にできたのが「LE TREIZE(ル トレーズ)」。
開業してまだ1週間なのに、すでにオープン前から最高のカヌレを求めに多くのお客さんが並んでいました。行列の緩和の為に電話での予約、取り置きも始めたとのこと。
洗練された店舗内は、驚くほどスタイリッシュ。まず目に入るのがこの圧巻のショーケース。3種類のカヌレがズラリと並びます。焼きたてのカヌレが次々に運ばれていきます。
そして絵画の飾られた空間も、自然光が入り本当にカヌレ専門店なの?と思うほど。
今では誰もが食べたことがあるバスクチーズケーキの火付け役であり、スペインから持ち帰ったのはこの戸谷シェフ。数多くのお菓子を生み出し、クリエイターでありながら最高に美味しいスイーツを追い求める現代に生きるクリエイティブなパティシエです。
そんな戸谷シェフが2013年にフランスへ行かれた際に、カヌレの原点であるボルドー地方に足を運び、ありとあらゆるカヌレを食べたんだとか。
とある時、日本の京都で出会ったカヌレに「本場より美味しいカヌレが日本にある」と感銘を受け、最高に美味しいカヌレを生み出そうと試行錯誤し誕生したのがこのカヌレなんだとか。
こだわりつくされ生まれたカヌレの大きな特徴は、食感にあるそう。カリッと香ばしい食感のあとに、もっちり、しっとりと口の中に広がる風味。
外側と内側の絶妙なバランス感は、唯一無二。硬すぎないこの表面の美味しさ、厚みは職人技です。
フレーバーは、現在3種類あり、これまた「LE TREIZE(ル トレーズ)」ならでは。
定番のプレーン「カヌレ ド ボルドー」はフランス産発酵バターを使用した伝統スタイル。
こだわりの食感と風味の秘密は「蜜蝋」(みつろう)。一つ一つ、カヌレ型に塗っていく蜜蝋は、手間がかかるため、やらない店も多い中ですべて手仕事で塗られていました。
そして驚きは、「ショコラノワゼッティーヌ」。イタリアピエモンテ産のヘーゼルナッツとフランス産ミルクチョコレートを中に入れて焼き上げるという新しいスタイル。カヌレの中に入っているのに、表面はしっかりカリッとしていて、この技術に驚きでした。濃厚なヘーゼルナッツの旨味があふれ出る、まるでフォンダンショコラのようなカヌレでした。
続いて最後は「カネル」。オーガニックのシナモンを使用しており、食べた瞬間にシナモンの香りが鼻を突き抜けます。さっぱりいただけるので、全3種類あっという間に完食。
ピンクのショッパーに、三角形に近い見たこともないスライド式の箱。カヌレをギフトに、そんな新しい手土産の提案をしてくれるこのデザイン性。カヌレは3~5個用と7~10個用の箱がラインアップ。
お菓子を食べるときにワクワクするようなそんな「LE TREIZE(ル トレーズ)」。
焼き上がりのタイミングで売り切れていても追加があるそうなので、SNSをこまめにチェックしてみてください。
About Shop
「LE TREIZE(ル トレーズ)」
東京都港区白金1丁目2-1 白金 ザ・スカイ E104
営業時間:9:00~19:00
TEL:03-5447-0130
定休日:月曜日
Photo&Writing/Cream Taro
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