
東京・渋谷に2026年9月27日(日)、新たなジェラート専門店「Gelateria Queen’z Spoon(ジェラテリア クイーンズ スプーン)」がグランドオープン。
手掛けるのは、ミシュラン二つ星レストラン「NARISAWA」でシェフパティシエを務め、ニューヨークでも星付きレストランの立ち上げに携わってきた髙橋壮幹シェフ。華やかなレストランデザートの世界で腕を磨いてきたシェフが、今回選んだのは「ジェラート」という一見シンプルなジャンル。
しかし、そのひとさじを紐解いていくと、そこには産地へ足を運び、生産者と向き合ってきた髙橋シェフだからこその素材への並々ならぬこだわりが詰まっていいました。今回はオープン前に、その髙橋シェフの取材へ。

「Gelateria Queen’z Spoon」がオープンするのは、渋谷駅から徒歩7分ほど。宇田川町の喧騒を抜け、Abema Towersのほど近くに店を構えます。
昼12時から夜22時まで営業し、ショッピングや街歩きの途中にはもちろん、食事を楽しんだ後にジェラートを目当てに立ち寄る、そんな使い方もできそうです。
店が掲げる言葉は「ひとさじの、ごほうび」。
仕事や家事、学業を終えた一日の最後に。あるいは大切な誰かへのちょっとした贈りものに。スプーンですくった一口が、小さな幸福になるようなジェラートを届けたいという想いが込められています。

店内には定番と季節のフレーバーを合わせて常時10種類前後が並ぶ予定。店頭で味わうだけでなく、蓋付きカップやギフトセットも用意されています。ジェラートといえばカジュアルなおやつのイメージも強いものの、ここで目指しているのは、それだけではなく“美味しさ”への徹底したこだわり。
ショーケースに並ぶ一つひとつの味には、レストランデザートを作り続けてきたパティシエならではの素材選びへのこだわりが落とし込まれています。

「Gelateria Queen’z Spoon」のジェラートを監修するのは、髙橋壮幹シェフ。
奈良県に生まれ、ロブションをはじめとする名店で経験を積んだ後、2018年から2022年まで「NARISAWA」でシェフパティシエを務める。2019年のG20大阪サミット晩餐会ではデザートを担当。その後渡米し、ニューヨークのフランス料理店の立ち上げにもシェフパティシエとして参画。
2025年に帰国。2026年4月には東京・富ヶ谷にデザートコース専門店「Authentic(オーセンティック)」をオープンしたばかり。そんな髙橋シェフが、新たな表現の場所として選んだのがジェラテリア。ジェラートだからこそ、素材の味を最もダイレクトに届けられ、食材の良さを100%以上出せて唯一無二のジェラートに。
またシェフが大事にしている、生産者のもとを訪ね、その中から自分自身が本当においしいと感じたものを選び、それをジェラートという形に凝縮している点にも注目。特にこだわっているのは、ベースとなるミルク。髙橋シェフが「NARISAWA」時代から使い続けてきた熊本・阿部牧場の「ASO MILK」を採用しています。搾乳後すぐに殺菌・瓶詰めされる鮮度の高いミルクで、その豊かなコクとすっきりとした後味がジェラートの味わいを支える。素材の個性を加工によって覆い隠すのではなく、より鮮明に。

その考え方は、ショーケースに並ぶジェラート一つひとつにも。まず味わいたいのが、季節のフルーツを使った「巨峰」。日本最古のぶどうの樹からなる巨峰を使っており、食べたときの瑞々しさや香りが、より凝縮されて口の中に。そんな果実味の強い巨峰と合わせて楽しみたいのが、定番の「バニラ」。
使用するのは、一般的によく知られるバニラとはまた異なる個性を持つ、マダガスカル産のポンポナ種。たっぷりとバニラを使ったジェラートは、色も一般的な白いバニラアイスとは異なり、ややキャラメルを思わせるほど濃厚。豊かな香りと余韻を楽しめる一品に仕上げられています。
フルーツの鮮烈な香りをバニラの丸みが受け止める。単体で味わうのはもちろん、複数のジェラートを組み合わせて食べることで、まるで皿盛りのデザートのように味の変化を楽しめるのも面白い。

そして髙橋シェフらしい素材選びが際立つのが、お茶を使ったジェラート。定番の抹茶には、福岡・八女の星野製茶園による有機抹茶を使用。
お茶ならではの香りや心地よい苦みをしっかりと残しながら、冷たいジェラートとして食べたときにどう香りを立たせるかまで計算されています。食べた瞬間、苦みや渋みではなく「旨味」を感じる美味しさ。想像を超える“抹茶味”に驚くはず。
さらに取材時に印象的だったのが、紅茶専門店「Uf-fu(ウーフ)」の茶葉を使ったミルクティーのジェラート。ジェラートは温度が低いぶん、温かい紅茶とは香りの感じ方が変わります。
だからこそ、単純に「紅茶をミルク味のジェラートに加える」のではなく、茶葉が持つ香りをどう引き出し、乳のコクとどこで重ねるのか。その設計に、レストランデザートを作ってきたパティシエらしい視点を感じます。そのほか定番には、Minimalのチョコレートや、シチリア産ピスタチオなどもラインナップ。
一方、季節のジェラートには、いちじく、和梨とすだちをはじめ、ラ・フランス、和栗、あまおう、白桃、とうもろこし、宮崎マンゴーなど、その時季ならではの素材が登場していく予定とのこと。
「Gelateria Queen’z Spoon」は、これまでのジェラートとはまた少し違う角度から、“素材を食べる楽しさ”を教えてくれる一軒になりそうです。
About Shop
Gelateria Queen’z Spoon(ジェラテリア クイーンズ スプーン)
住所:東京都渋谷区宇田川町37-11 大久保ビル1階東側(Abema Towers側)
アクセス:渋谷駅から徒歩約7分
営業時間:12:00〜22:00
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)
支払い:キャッシュレス決済のみ
Photo&Writing/坂井勇太朗(ufu.編集長)
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