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何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ

夏は暑くて辛いし、仕事や勉強は忙しいし、時間もなくてなんだか最近疲れてしまった。そんな暑くて、気持ちもヘトヘトな時にぴったりなお店が、西荻窪にあります。お店の名前は「西荻3時」。2021年にOPENして以来、SNSで口コミが広がり瞬く間に人気店になりました。心も身体もほっこりするようなお店で、涼やかな気持ちになれるパフェを紹介します。

西荻窪の商店街に佇む、小さなレトロカフェ

西荻窪駅を降りて、古き良き商店街に足を踏み入れれば、レトロな雰囲気をまとう硬派なお店の中にちらほらと新しいお店も顔をのぞかせています。その多くは昭和の建物ですが、新しい店主たちによって少しずつ手が加えられ、街が少しずつ生まれ変わっている真っ最中。

そんな商店街の裏道に入れば、小さくてキュートなお店「西荻3時」が。ここだけどこか時間がゆったりと流れているような世界観です。

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ

午後3時を指す掛け時計は、看板替わりのお店のシンボル。通りすがりでも、思わず立ち止まってしまいそうです。

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ

この時計や店内のオブジェなどは、店主の林田さんがオークションで購入した古道具。どれもセンス良くチョイスされています。実際にこの時計は、小学校で使用されていたものなんだそう。

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ
何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ

デザイナーの店主がセンス良く彩るインテリアと、長崎愛を込めたセレクトショップ

どきどきしながら店内に足を踏み入れます。まず目に飛び込んだのは、壁際の小さなセレクトショップコーナー。

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ

店主の林田さんはもともと長崎県出身なのだそう。長崎の伝統工芸である「波佐見焼」や、長崎のそのぎ茶、そのぎ抹茶などを販売しており、このコーナーが小さな長崎の発信地になっています。

セレクトショップのアイテムや店内のレトロでキュートなインテリアは林田さんがご自身でチョイス。飲食店のオーナーでありながらデザイナーのお仕事もされており、そのセレクトセンスは抜群。

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ

二階席は、一階のカジュアルな空間よりも落ち着いてゆったりした雰囲気。晴れた日には木漏れ日が差し込み、思わずうとうとしそうな心地いい空間です。

心がほっこり。ジェラートと愛情がたっぷりの人気パフェ

SNSで人気が急上昇したきっかけは、もなかにジェラートをのせたメニューでしたが、このお店のもう一つの人気メニューはパフェ。季節ごとに2~3種類のパフェがラインナップしています。

そんな中でも今回は、旬のアメリカンチェリーを使った季節のパフェ「アメリカンチェリーとチーズケーキのパフェ」と人気の焦がしキャラメルジェラートを使った「焦がしキャラメルとラスクのパフェ藤の木スペシャル」をご紹介。

まずは「アメリカンチェリーとチーズケーキのブランチパフェ」。注文を受けてから、小さなキッチンで一つひとつ丁寧にパフェを仕立てていきます。

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ベリーのゼリーやざっくざくのグラノーラ、チーズケーキ、ジェラート。背が高めのグラスに、素材が積み上げられていく様子に心が躍ります。

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ

パフェの構成は、上からたっぷりのジェラート、中盤にはたっぷりのチェリーの果肉とチョコレートムース、最後はゼリーでさっぱりと終わるようになっています。

最後にちょこんとのせられたアメリカンチェリーが、スラリと縦に長いパフェの中でも存在感を発揮し、写真にも映えるかわいさ!

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ
アメリカンチェリーとチーズケーキのブランチパフェ(1,500円)※現在は販売終了

高めのグラスにぎっしりの中身と、その上のジェラートもボリュームたっぷりのパフェ。その理由を林田さんに聞くと、「いっぱいだと食べ応えがあって嬉しいでしょ?」と笑いながら答えてくれました。そのおもてなしの気持ちが心に響きます。

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可愛くてもったいないけれど、トッピングのチェリーからいただきます。

たっぷり盛られたブルーベリーヨーグルトのジェラートは、下のチーズケーキやチェリーと合わせて食べれば、濃厚ながらもさっぱりで、たまらない美味しさ。

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間に挟まれたクランベリーのグラノーラは、同じく西荻窪のご近所にある「ぐーちょきパン屋」さんのものなのだそう。食べ進めるうちに出会うざっくざくの食感に、楽しい気分になります。

お次にいただくのは、「焦がしキャラメルとビターラスクのパフェ藤の木スペシャル」。西荻3時の定番ジェラート「焦がしキャラメル」をたっぷりのせたうれしいパフェです。

オレンジとブラウンのビジュアルもとってもキュートで、どの角度からも写真に収めたくなる!

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ
焦がしキャラメルとビターラスクのパフェ藤の木スペシャル(1,200円)※夏季期間は販売休止中

バナナやオレンジなどさっぱりしたフルーツに、甘さ控えめでありつつ濃厚な焦がしキャラメルのジェラートがマッチ。後味はさっぱり爽やかなので、パクパク食べ進めてしまいます。

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中層に入っているほろ苦くてざくざくのラスクは存在感抜群で、ちょうどいいアクセントになっています。こちらのラスクは、西荻窪のご近所のパン屋さん・「藤の木」さんのもの。

パフェにご近所のお店の素材を取り入れることについて、林田さんはこう語ります。「ご近所のお店は、西荻窪で一緒に頑張るパートナーだと思っています。お互い小さなお店なので、自分たちの力だけでは限度があると思っていて、助け合えたらいいなと」。

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上にトッピングされたアマンディアンもキュートで、レトロな見た目をより一層引き立てています。キャラメルジェラートとの相性も抜群で、合わせて食べれば濃厚なお味に。

どちらのパフェも、たっぷりのボリュームなのに、全くスプーンが止まらず一気にぺろり。満足感はあるのに後味が軽いので、もたれない。「おいしかったね」と、このまま誰かとおしゃべりしてゆっくりしたくなる。まさに、3時のおやつにぴったりのパフェです。

西荻窪のご近所と、長崎と、つながるお店。人のつながりが醸し出すあたたかさ

今や人気メニューとなっている西荻3時のパフェですが、開店当初は国産素材にこだわったジェラートとドリンクのみだったそう。

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そのぎ抹茶のアフォガード(850円)

店主・林田さんが最も想いを込めたメニューは、「そのぎ抹茶のアフォガード」。

林田さんの故郷・長崎の「そのぎ茶」をアツアツに温めソースにして、お好きなジェラートにかけて味わう、あつひやスイーツです。濃厚な抹茶のソースとミルキーなジェラートの組み合わせはたまりません!

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ
和みシャーベット・つぶつぶ甘夏(480円)・和みジェラート・焦がしキャラメル(460円)

大人気のジェラートは、パリパリの最中にジェラートをたっぷり盛り付けたキュートな一品。ジェラートは日本各地の地物食材を使って作る業者さんから、最中は金沢の老舗最中専門店から仕入れているものを使用しているそう。

地産物や和の素材をセンスよく組み合わせてつくる理由をきくと、「オシャレで洗練されたものより、古き良きものに新しいものを加えていくのが好きなんです」と語る林田さん。

「このお店を始めたきっかけも、いつか飲食がしたいなあと思っていた時に、知り合いから西荻窪のすてきな物件が空いていると聞いたからなんですよ。昭和レトロな建物と商店街でこそ、新しいものをつくってみたくて」。

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ
何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ

また、長崎愛はメニューやセレクトショップだけでなく、店内のあちこちに散りばめられています。「お客さんに、長崎について聞かれたりすることがあるとすごくうれしくて」と林田さん。

パフェのメニューでご近所のお店の素材を使ったり、長崎のものを取り入れたり。このお店では、「西荻窪」や「長崎」と、街や土地を愛するからこそ生まれるアイデアに満ち溢れています。

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ
店内の長崎弁POPにも、遊び心がたっぷり

また、店名の「西荻3時」は、「西荻という街の名前と、3時のおやつみたいにふらっと立ち寄ってサッと食べて帰る、そんなお店にしたかった」という理由でつけたそう。

ふらっと立ち寄れるカジュアルな雰囲気にするために、接客の方法や制服、テイクアウトの細かいルールはつくらなかったのだとか。おかげでスタッフものびのび働くことができ、来たお客さんもほっこりできるのかもしれません。

何度でも立ち寄りたくなる。長崎と西荻窪が出会うレトロカフェ「西荻3時」のほっこりパフェ
店主・林田さんの娘さんも、店舗スタッフとして働いています

「こうしてもらうとうれしいじゃないですか」と、会話の節々で嬉しそうに話す店主の林田さん。その人柄と、西荻窪と長崎への土地愛が、西荻3時がほっこりしたお店になる理由なのかもしれません。

一度行けばまた帰りたくなる。人と人のつながりをじんわり感じさせる、陽だまりのようなあたたかいお店でした。あなたも西荻3時のパフェで、ぜひほっこり癒されてください。

About Shop
西荻3時
東京都杉並区西荻北3丁目13−16
営業時間:12:30~18:00
定休日:月曜

まえななさん

まえなな

ウフ。編集スタッフ

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住宅雑誌の編集者を経てufu.編集部に。あんこや抹茶味の和スイーツがとにかく大好き♡ 最近のマイブームはあんバターサンド食べ比べ。