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笑顔と幸せ、そして美味しさを運ぶキッチンカー「cocot」(ココット)。若き焼き芋職人、片寄裕介の挑戦

笑顔と幸せ、そして美味しさを運ぶキッチンカー「cocot」(ココット)。若き焼き芋職人、片寄裕介の挑戦

秋の味覚、お芋スイーツの旬もピークを迎える今。お芋を使った様々なスイーツも良いけれど、今回は「お芋そのもの」を主人公に、おいも屋さんで、キッチンカーを使い、美味しいおいもを各地で販売する「cocot」(ココット)さんを取材。脱サラし、本当に美味しい「焼き芋」を多くの人へ届けようと、日々奮闘する、cocot代表の片寄さんに、その想いを聞いてきました。

素材選びと、焼き方にこだわった「cocot」の絶品の焼き芋

ワーゲンバス仕様の黄色いキッチンカーが目印の「cocot」。東京、埼玉、千葉、神奈川を中心とした関東圏を、キッチンカーを走らせて美味しい焼き芋を販売しています。実際の出店スケジュール等はInstagramやHP等で確認ができるそう。

販売を含め、運営を一人でされている片寄さん。「cocot」で販売するお芋の大きな特徴は「焼き方」と「素材」にあると話します。

片寄さん「cocotの美味しさのポイントは、大きく分けると選ぶ「素材」と「焼き方」にあります。おいも屋さんになろうと決めたときは、とにかく焼き方の研究の繰り返しでした。

実際に色々な焼き方を食べ比べてみながら、遠赤外線で焼き上げる「石焼き」がベストな選択となり、その中でもさらにいろいろなパターン・要素を変えながら比較していきました。

アナログなイメージの焼き芋。焼き時間、品種やお芋の状態、それに合わせてデータを駆使した柔軟性

「おいも1本1本の個性も見極めながら、加熱の時間は2時間半〜4時間と幅があります。じっくり焼かないと美味しくはならないですが、だからといって時間をかけすぎてもだめなんですよ。お芋も品種・太さ・熟成期間によって違っていて、加熱の経過時間によっても温度を変化させています。さらに農家さんごとに、土の状態の影響もかなり出るので、お芋を向き合うことがすごく大事になっています。

焼き芋には昔ながらのアナログなイメージがありましたが、突き詰めると、日々データ収集と統計をとって、ロジカルな部分があるなと感じます。独自のルールと手先から感じるとる感覚的な経験の融合です(笑)」

一番美味しい品種は「シルクスイート」。素材選びへの徹底したこだわり

「焼き方」へのこだわりを語ってくださった片寄さん。一方で、「素材選び」についても教えていただきました、

片寄さん「どんなに焼き方を突き詰めても、素材がよくなければ、どう頑張っても最高に美味しいものはできません。美味しい素材があった上で、その良さの引き出し方を最大限にまでもっていくのが“焼き方”の部分です。

これまで農家さんに直接足を運んだりと50軒以上の農家さんのさつまいもを食べ比べてきました。品種の違いはもちろん、産地・土壌環境。お隣の農家さん同士でも手のかけ方、収穫後の管理の仕方で味が異なります。

その年や時期によっても出来は異なるため、そのときの最高のものを提供するため、あえて1箇所の農家さんと年間契約などはしないようにし、農家さんのところへ行きお話をしたり、交流することも大事にしています。」

Q.そんな品種の中でも、ぜひ今年のイチオシを教えてください。

片寄さん「そうですね、ぼくは正直、『シルクスイート』びいきですね笑 とにかく、焼き芋の奥深さは品種の違いはもちろん、育てるひと・焼き上げる人によっても異なる部分にもあると思います。シルクスイートならぜひうちのを食べてほしいですね。

育てやすさや、甘さの面で「紅はるか」がメジャーな存在ではありますが、おいしい農家さんの作った「シルクスイート」は紅はるかを超えるものがあると思います。甘さに関してはもちろん、口溶けが紅はるかより繊維質少なく、香りもくせも少ないものが多いです。

比較的新しい品種なので、もっともっと広がってほしいなと思っています!

ほっくり系が好みの方は、こちらも新しめの品種で「あいこまち」という品種もおすすめです。昔ながらの紅あずまのようなほっくりさも感じつつ、甘さが上品で、時期によって変化も大きく感じられます。

さつまいもはたくさんの品種があり、それぞれに良さ、個性があるので、いろいろなさつまいもを食べて自分の好きを見つけてみてください。食べ比べも面白いと思います。」

人と人との出会いを通じて、お芋とともに成長してゆく焼き芋職人のパッション

ここまで、美味しいお芋とそのこだわりについて聞いてきましたが、実は片寄さんはまったく違う業界からこの世界へ。なぜこのキッチンカーというスタイルにしたのか、また「芋」に直目された理由を伺いました。

片寄さん「 キッチンカーの一番の魅力は、お客さんとの距離が近いことですね。いつもと違った場所で、新たに素敵な出会いもあれば、いつもの馴染みの場所でいつも来てくださる方と、会話を楽しみながらホッとする時間も。いつも買いに来てくださるご夫婦の方が、赤ちゃんが生まれて連れてきてくれて、その時はすごく感動をしました。そんな人と人との温かさ、しあわせな瞬間が自然と生まれる場所がキッチンカーだと思っています。

実は、最初は“キッチンカーやってみよう!”が先で、何屋さんになるかは車を買ってから考えたんです。その中でお芋にした理由は、シンプルに自分自身、『焼き芋』が好きだったからです。

そして幸せを感じられるようなお店にしたかたったので、流行りすたれ関係なく、小さな子どもから年配の方まで、幅広く愛されているおいもはぴったりだなと思って、おいも屋さんを今やっています。

「cocot」さんのお芋は通販でも

「場所に関係なく、ココットの焼き芋をもっともっと多くの人に伝えられる機会を広げたかった」と片寄さん。通販も活用しながら、「美味しい」をもっともっとたくさんの人に届けていこうとオンライン販売もスタート。また「oimoジェラート」も販売するなど、精力的に活動中です。

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クリーム太郎

クリーム太朗

ウフ。編集長

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編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中

Photo&Writing/Cream Taro