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“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

いまZ世代を中心に、驚愕の人気を集める店『不純喫茶ドープ』。中野ブロードウェイにオープンした際にはSNSで注目を集め、初日から行列が出来るほどでした。

その後もレトロでノスタルジーな雰囲気が話題を呼び、2020年には2号店が上野にオープン。そこで今回は『不純喫茶ドープ 上野御徒町店』にて、Z世代が感じる“エモさ”の正体を調査。合わせて、定番のフード、ドリンク、デザートを紹介します。

“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

“不純喫茶”に潜むノスタルジーな雰囲気

レトロ感たっぷりの雰囲気で今再ブームを起こしている喫茶店。
実は“喫茶店”が誕生した1980年代から大衆化が進むにつれ、形態が2種類に分かれたことをご存じでしたか?

1つ目はコーヒーを中心としたソフトドリンクと軽食が楽しめる、トラディショナルな“純喫茶”。2つ目は、女性が接客しお酒を中心に楽しむ場で“特殊喫茶”と呼ばれていたそう。

『不純喫茶ドープ』はその2つの間を意識した営業形態になっています。

店では“純喫茶”とは異なりお酒も飲めますが、“特殊喫茶”のような接客はせず、お客さんが自由にくつろげる空間を目指したそう。店名が“純喫茶”ではなく、“不純喫茶”という表現なのもしっくりきます。

“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

店は元々純喫茶として営業をしていた内装をほぼそのままに、ほんの少しの装飾と、メニューを変更。

店内を見渡すと時代を感じる家具や壁のくすみから偽物では表現できない、時代の痕跡を実感できます。さらに『不純喫茶ドープ』のアイコンとも言えるネオン管は、浮くどころか、驚くほど店に馴染み、ノスタルジーな雰囲気を漂わせています。

“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

外に設置された食品サンプルは、昭和を思わせる作り。

一番人気の「クリームソーダ」は6色6種類あり、特に人気なのがメロン、イチゴ、ブルーハワイなんだとか。店内で撮影するとまるでタイムスリップをしたような写真に。「クリームソーダ」の上にはバニラアイスがのっています。味は、想像通り“あの”ブルーハワイ。強炭酸でスッキリとしています。

“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

喫茶店メニューを忠実に再現。知ってる人も、知らない人も思わず“懐かしい”と感じる「ナポリタン」

“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

『不純喫茶ドープ』は見た目だけでなく、味からもレトロでノスタルジーを感じられるのが他との違いです。それはひとえに、オーナーが青春時代を過ごした喫茶店を忠実に再現しているから。

オーナー井川さんの青年時代、喫茶店はごく普通のものだったそう。『不純喫茶ドープ』のメニューはそんな記憶に手を加えず、出来るだけ忠実に再現。「ナポリタン」は喫茶店の定番メニューです。パスタとは異なるモチモチとした太麺に、厚切りベーコン、程よく焦げたケチャップが絡みます。

これは井川さんや同世代にとって慣れ親しんだ味ですが、喫茶店が身近に無かった若い世代でさえ、そのビジュアルと味になんだか懐かしさを感じます。程よいボリューム感で「ナポリタン」を食べた後は腹八分。デザートも頼もうかなという気分になります。

驚くほど想像通り!心地よい背徳感がクセになる「普通のバナナサンデー」

“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

海外アニメやドラマが好きな人なら目にしたこともあろう、アメリカ生まれのデザート“サンデー”。たっぷりのアイスにホイップクリーム、そして一番上にのったサクランボが妙にスペシャルな雰囲気を醸します。

「普通のバナナサンデー」はそんなイメージを忠実に再現。ゴージャスなパフェ皿の底には、バニラアイスがたっぷり3スクープも入っています。まるまる1本バナナを使い、カップの底にはガリガリとしたラスク。高く絞った生クリームには真っ赤なサクランボが3つ、可愛らしくのっています。

“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

ボリューム感も然ることながら、たっぷりのチョコレートソースやホイップ、濃厚なアイスがなんとも背徳感をそそられるサンデー。ここまで想像通りで完璧なバナナサンデーに出会ったことはありません。

Z世代を惹きつけるノスタルジックの要因は、とある音楽カルチャーにあった

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『不純喫茶ドープ』のノスタルジックな雰囲気は、インテリアや食事だけではありません。店内ではジャパニーズヒップホップが流れ、雰囲気作りに一役買っている様子。

喫茶という日本のクラシックな空間に合わせ日本語リリックの曲だけをチョイスしているそうです。

実は『不純喫茶ドープ』のコンセプトである“切ない気持ちのゴミ捨て場 夜になると開きたくなる扉”は、オーナーがヒップホップを聴くきっかけになったとあるグループのリリックから引用したものなんだとか。

このリリックを知っていれば無言の共有がなされ、知らなくてもその音の響きと隠された意味に心奪われる一文です。

“レトロ&エモい”上野の『不純喫茶ドープ』が学生の喫茶再ブームに火をつけた!

他にも店名の“ドープ”とは、本来の英訳で“不純物”を差すdopeと、ヒップホップで多用されるスラング“イケてる”を意味するdopeを掛け合わせたもの、などなど。音楽カルチャーを基盤にした表と裏の意味が隠されています。そんなところがなんだか“不純”さにも繋がり、店全体をノスタルジックな雰囲気で包み込んでいるよう。

令和に生まれた、進化系喫茶店『不純喫茶ドープ』。一度訪れるとクセになる魅力がたっぷりです。

「クリームソーダ」 640円
「ナポリタン」 980円
「普通のバナナサンデー」 980円

About Shop
不純喫茶ドープ 上野御徒町店
東京都台東区上野1丁目8−3
営業時間:12:00~21:00
定休日:不定休

園果わたげさん

園果わたげ

ウフ。編集スタッフ

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ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。