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ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話

ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話

ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話

きつね色に染まった生地に砂糖で薄化粧。クリームたっぷりのぽてっとしたシルエット。コミックやアニメに度々登場し、どこかアメリカンな印象のあるドーナツは、見て食べてワクワクするフレンドリーなお菓子です。

ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話

今回は、ドーナツが人気のベーカリー『chigaya 蔵前(チガヤ)』を紹介。様々なメディアのドーナツ特集で必ずと言っていいほど登場する店で、蔵前の他に辻堂と森下にも店舗を構えています。『チガヤ』のオーナー・仲山ちがやさんに、女の子心をくすぐるドーナツ誕生秘話を伺いました。

レトロガーリーな店内。女の子の“かわいい”に応える『チガヤ 蔵前』

ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話

蔵前駅から徒歩10分。昔ながらの個人店や日用雑貨店が並ぶ通りに『チガヤ 蔵前』はあります。窓にはチェック柄のカーテンが揺れ、赤と白のコントラストがなんともかわいらしい印象。店には人気のドーナツの他、焼き立ての菓子パンや総菜パン、ドリンクを販売。イートインスペースでゆっくりとお茶を楽しむこともできます。

ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話

『チガヤ』は現在、蔵前と辻堂、森下に店舗を構え、それぞれ異なるコンセプトで内装デザインをしているんだとか。1店舗目の辻堂店がシックな雰囲気なのに対し、蔵前店は“女の子らしさ”を前面に出した店作りを目指したのだそう。

仲山さん「初めてお店を開くときは、歳を取ったらやりたいと構想していた、海外にあるようなベイクショップをイメージしました。

蔵前は『チガヤ』の2店舗目。
コロナ禍になる前は毎年夏になると、1か月間、店を休んでヨーロッパに行ってその土地で働くようにしていました。知り合いもいなければビザもない状態なのでSNSや現地で直接訪問して、無償でいいので働かせてくださいと。

ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話
仲山さんが訪れたカフェの様子

それで、オランダとロンドンへ行ったときに見つけたカフェが、きゅんと胸を打つような可愛い雰囲気で。店主のお洒落で遊び心ある人柄がとてもよく表現されていたんです。これだと思い蔵前店の内装は、純粋に自分が可愛いと思えるお店を目指しました。お店に来てくれた人が、“かわいい”と言ってくれると嬉しくなります。

現地で働きながら受けたインスピレーションは、蔵前店だけでなく総合的な店作りにつながっています」

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聞くと、窓に掛かるカーテンは仲山さんの手作りなんだとか。かわいいけれど飾りすぎず、アットホームな雰囲気を醸し出す『チガヤ 蔵前』。近所にあれば、毎日通いたくなります。

ふわふわ生地とあふれるクリーム。6種類のドーナツは並べて撮りたいかわいさ♡

ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話

『チガヤ』の名物は何と言ってもドーナツ。ぽてっとしたシルエットがどこかお茶目でかわいいドーナツです。

仲山さん「ドーナツは平日が5種類、週末限定で1種類追加して販売しています。定番の味は、プレーン、クリーム、シナモン、レモン、オールドファッション・プレーン、オールドファッション・シナモンです」

フレーバーに合わせてトップにのせる具材を変えるのが『チガヤ』のドーナツのチャームポイント。中に自家製のクリームがたっぷり入ったドーナツの生地はふんわり。甘すぎないクリームは食べやすく、パクパクといけちゃいます。

“チガヤのドーナツ”誕生秘話。直感で決まった看板メニュー

ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話

オープン当初から『チガヤ』の看板メニューとして販売してきたドーナツ。今でこそ様々なカフェやベーカリーで見かけるようになりましたが、10年前では大変珍しかったそう。

仲山さん「私は元々、ファッションスタイリストの仕事をしていました。21歳~26歳の頃はアメリカNYを拠点に生活をしていて、近所にはセンスの良い個人店が沢山ありました。各店舗が異なるスタイルを持っていたんです。そこは私にとって、気分が上がるクリエイティブで気持ちの良い空間。日本に戻ったら将来は、そんな心躍るようなカフェを自分でやろうと思っていました。

そのとき、偶然出会ったのが現在『チガヤ 辻堂』のあるテナント。その空間に惚れて、急遽将来設計を変更しました」

ファッションスタイリスト時代には布以外にも、紙や新聞、花を使って衣装を作っていたという仲山さん。仕事でも、ライフスタイルでも、信じているのはいつも“直感”なんだとか。大きな決断に思われるカフェ開業も、人気ドーナツの誕生も、この直感によって導かれたそう。

ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話

仲山さん「カフェを出そうと決めたものの、経営経験があるわけでも、お菓子作りが得意だったわけでもありませんでした。それでも、何かしなきゃと沢山のお菓子やパンを作っていたんです。

するとある時、当時の彼氏に“何を売りにするの?”って聞かれて、咄嗟にでた言葉がドーナツでした。今考えればNYにはドーナツ屋が沢山あって、日常的に通っていた記憶が掘り起こされたんでしょうね。お金のない当時の私が味わった1ドルの幸せを届けられたらと思いました」

『チガヤ』を代表するドーナツ誕生のきっかけとなった当時の彼氏はいま、仲山さんの夫として、支えてくれているんだとか。

ぽてっとお茶目な『chigaya 蔵前(チガヤ)』のドーナツ誕生秘話

近年のドーナツブームで、人気を博した『チガヤ』。一時期はブームが去ったらお客さんも減ってしまうのではと心配する時期もあったそう。しかしそんな懸念とは裏腹に、美味しいドーナツは沢山のお客さんの心にしっかり浸透し、愛され続けています。

仲山さんの直感から誕生した店『チガヤ』と、看板メニューのドーナツ。店内のカフェスペースでは、ゆっくりと会話を楽しむ人の姿も。みなさんもぜひ、『チガヤ』のドーナツを堪能しに足を運んでみてはいかがでしょうか。

About Shop
chigaya 蔵前
東京都台東区鳥越2丁目8−11
営業時間:8:00~18:30
定休日:なし

園果わたげさん

園果わたげ

ウフ。編集スタッフ

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ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。