パン部
2022.09.18

【東京・北品川】2022年9月5日NEW OPEN！ニューヨークスタイルのベーグル専門店「bob bagel」

パン好きライターの坂本リエです。
沖縄県にあるパン屋さん「宗像堂」出身のbobさんが東京・北品川に「bob bagel」を2022年9月5日に開店しました。
さっそく開店日に伺ったので、ご紹介します。

本場ニューヨークベーグルの食文化を東京で

京急線新馬場駅から歩くこと約3分。11時に着くと既に行列ができていました。約1時間待って入店です。

「bob bagelはニューヨークスタイルのベーグルから生まれた食文化をリスペクトしています。ベーグルの食文化の認知度が低い日本で本場ニューヨークベーグルの食文化をそのまま表現するのではなく、日本の食文化に寄り添い、出来るだけ国産の厳選した食材を使用し、国産国消に貢献してより身近な物に進化したいと考えています。

食する喜びや幸せ、おいしい食べ物を食べたときのあの気持ちを大切に噛むほどに味わい深く、しみじみとおいしいと感じる。
口の中に余韻が残り幸せな気持ちがつづく、また食べたいなあと身体が喜び心からそう思えるようなそんな食を提供したい」と話すのは店主のbobさん。

bobさん！と声をかけると喜びますので、ぜひ話をかけてみてください♪

”ベーグル屋なのに他のパンもおいしいね！と言ってもらえたら本当に嬉しい”

店内に入ると、左側にベーグルサンド、真ん中にパン、右にベーグルが並んでいます。
どれも魅力的でおいしそう！

「bob bagelのベーグルは北海道産、九州産の小麦、湯種、自家培養酵母、発酵種、塩、粗糖、モルト、水で作られています。
湯種がモチモチの食感と甘み、発酵種が味の深みと旨味を引き出し、老化を遅らせる役割があります。
発酵の主を担っているのが自家培養酵母で、この酵母が噛めば噛むほど味わい深い旨味を口の中に広げてくれます。」(公式Instagramより)

Q.「ベーグル専門店なのになぜパンも？」

bobさん「私が好きなパンも焼いていきたいと思ったからです。
ベーグル屋なのに他のパンもおいしいね！なんて言ってもらえたら本当に嬉しいです。
そんなお店にしたいと思っていますので、ベーグル以外のパンもぜひお召し上がりくださいませ！」

ベーグルはカスタムオーダーも可能です。
苦手なものを抜いたり、希望通りに作っていただけるのはうれしいですね。

ベーグルやパンに合うドリンクも置いてるのでセットにいかがでしょうか。

ここで私が選んだおすすめのベーグルとパンを6点ご紹介します。

1つめは「MAGURO マグロ」。
bob bagel一推しのサンドイッチ！
ベーグルサンドイッチの定番といえば、サーモンとクリームチーズのロックスですが、日本の食材でオリジナリティが出せないかと思い考案たのが「MAGURO マグロ」なんだそう。
日本有数のマグロの産地、沖縄のマグロを使って作っていたが、神奈川県出身で、お店も東京ということもあり神奈川県三崎港で水揚げされたメバチマグロの赤身を使うことにしたんだそう。
マリネすることによって臭みがなく、うまみが凝縮されたマグロをサーモンに替えて作ったそうです。
漬けマグロのようにねっとりしたマグロはクリームチーズやアボカド、アーリーレッド、青ネギ、ケイパーといった具材、エブリシングベーグルのにんにくなどといったスパイスとの相性抜群！

２つめは「つぶあん」。
東京都大田区で創業60年以上餡子を作り続けている内藤製あんさんの餡子を使用。
余分な砂糖で甘味を出さず、小豆本来の素材の甘さを引き出して作られた餡子は、餡子単品で食べてもおいしいですが贅沢にクリームチーズと合わせてサンドイッチにした一品。
黒糖のベーグルにサンドして、和菓子のようなベーグルサンドにしたいと思い作りましたと話すbobさん。

クリームチーズがふわっふわっで、粒がしっかり＆しっとりとした粒あんの組み合わせは間違いない！和菓子という言葉が合っていました。

3つめは「抹茶あん」。
つぶあんと同様、内藤製あんさんの餡子を使用。
抹茶あんは甘すぎず抹茶の渋みと苦味が濃厚に味わえます。
なめらかな舌触りで粒あんとまた違った味わいを楽しめますよ。
こちらもマストバイです！

4つめは「シナモンレーズン」。
ニューヨークベーグルでも定番のシナモンレーズン！
シナモンの香りはほんのり、噛むとじゅわっとレーズンが口の中ではじけます。
「クリームチーズやバターをつけてもおいしいですが、おすすめはB.E.C(ベーコン、エッグ、チーズ)などのアメリカンなサンドイッチです。
具材の塩味とレーズンの甘みが合わさったて、シナモン香りが鼻を抜けたとき、幸せな気持ちになれます。」(bobさん)

5つめは「酵母スコーン」。
基本の酵母は人参、りんご、長いもをすり下ろし、炊いたご飯を混ぜてかけ継いだ酵母を使用。
その他ルヴァン種、発酵バター、キタノカオリ全粒粉、黒糖などで仕込み冷蔵で2日間熟成させてから焼き上げているんだとか。バターの風味と小麦の甘味そして酵母のフルーティな旨味が特徴のスコーンに仕上げているそうです。
噛めば噛むほど風味と香りがよく、シンプルな味わいがクセになります。
リベイクして食べるのがおすすめ！

最後は「バブカ」。
レジのところに置いてあり、チョコのいい香りが広がっていて、買わずにはいられませんでした。

「ベーグルと同じユダヤがルーツのバブカは、開店したら絶対作りたいと思っていた商品の一つ。
実際にニューヨークで食べたバブカは、日本でブームになったバブカとは少し違いカットされた状態で売っている事はなく、一本買って好きな大きさにカットして食べる、チョコレートもふんだんに使ったご褒美のようなパンでした。

bob bagelのバブカはエクアドル産カカオ70%のオーガニックチョコレートをたっぷりと使っています。
コーヒーやワインにも合うような、リッチなバブカはご褒美にお好みの大きさにカットして食べて頂きたいです。」(bobさん)