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記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

大阪・平野の静かな住宅街に、週に3日だけオープンする焼き菓子店「多福(たふく)」。スパイスの香りをまとったクッキー缶や、完全予約制のパフェなど、ひと口ごとに“香りの余韻”が広がる唯一無二のスイーツが並びます。

香りにこだわる店主・中尾さんが11年前に立ち上げたこのお店は、地域に根ざしながらも独自のスタイルを追求し続ける、まさに「自分のペースで丁寧に営む」お菓子屋さん。五感が喜ぶ“ちょっと特別な焼き菓子時間”、始めてみませんか?

平野の住宅街に佇む、小さな焼き菓子のアトリエ

大阪・平野区。どこか懐かしい雰囲気の残る町に、週に3日だけオープンする焼き菓子のお店があります。店名は「多福(たふく)」。名前のとおり、「たくさんの福」が訪れるようにと願いが込められたこのお店には、ゆるやかで心地いい空気が流れていました。

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

お店を営むのは、店主の中尾愛さん。ずっと飲食業で働いてきた中尾さんが独立の夢を実現させたのは今から11年前のこと。きっかけは、前職で立ち上げに関わった「チャイ専門店」。もともと趣味だったお菓子づくりの腕が見込まれ、スパイスを使った焼き菓子の製造を任されるようになり、「これなら自分にもできるかも」と思えたのだとか。

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

お店のテーマに合わせて、焼き菓子はスパイスを使用。スパイスの調合、香りの変化、組み合わせによる味わいの広がり……その世界に一気に引き込まれたそうです。

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

店内に入ると、真正面に現れるのは焼き菓子棚。スパイスを使った焼き菓子やプリンがずらりと並び、スパイスといえば…のカレーまで!鼻腔をくすぐる甘くてスパイシーな香りに思わず足が止まります。でもそれだけじゃありません。

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「スパイスって、ちょっと難しそう…」という方や、小さなお子さんでも楽しめるようにと、王道のバタークッキーややさしい甘さのプリンなどもラインナップ。どれも中尾さんの“やさしさ”がにじむ味ばかりです。

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

そして数年前には、店舗をリニューアルしてイートインスペースを設置。パフェや皿盛りデザートといった、カフェ限定のメニューも登場しました(※完全予約制)。ただし…全部が中尾さんの“手づくり”なので、仕込みには相当な時間がかかるそう。営業は「木・金・土」の週3日だけ。それでも「ちゃんとおいしく、ちゃんとした量を届けたい」という思いが、この営業スタイルを支えています。

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

日々ていねいに積み重ねてきた11年。お店の空気にも、その時間がしっかりと息づいているように感じました。

16種すべてが“主役”。香りと手間に宿る「多福」の精神

「たくさんの福を届けたい」という店名の通り、その想いが形になったような逸品が「多福」の「スパイスクッキー缶」。正方形のフラットな缶を開けると、きっちり美しく詰め込まれた16種類のクッキーたちが登場します。

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

見た目の可愛さにまずときめくのですが、真骨頂は“香り”。カルダモン、チャイ、ジャンジャー、アニス、ミント、スペキュロス……ひとつひとつが、まったく違う表情で鼻に抜け、噛んでから口の中で変化する余韻まで、全部が違う!その香りの立ち方や食感の違いに、「これ全部、別のレシピで仕込んでるの!?」と驚かずにはいられません。

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

しかも、1種類につき入っているのは多くても3個。中には1枚しか入っていないものも。つまり、この缶のために16種類すべてを丁寧に焼き分け、揃えきらないと販売できないということ。普通は絶対やりたくない手間のはずなのに、それをずっと妥協せずに続けている……その姿勢に、11年間かけて積み上げてきた信頼と覚悟を感じました。

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

「焼き菓子ってどれも似たような味」と思っている人にこそ、食べてほしい。16種の香りを通して、「香りってこんなに記憶に残るんだな」と体感でき、どこか懐かしい気持ちになったり、新鮮な驚きがあったりと、心まで豊かになるはず。プレゼントにはもちろん、ちょっと背筋を伸ばしたいときの自分へのギフトにもぴったりです。

ちなみにスパイスクッキー缶は常時販売ではなく、お知らせ時の販売となります。お知らせを見逃さないよう、インスタグラムをチェックしてください!

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

さらに、完全予約制のパフェも話題。取材時には「桃と煎茶とハーブのパフェ」が登場していて、その仕立ての繊細さと香りの組み立てに驚かされました。ソルベからトッピングまですべてが自家製。中尾さんが休日もレストラン巡りをしながら、食材の組み合わせを研究しているという姿勢にも、頭が下がる思いです。

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

焼き菓子を通して“香りを届ける”という、多福のスタイル。それは量産型ではないからこそ成立する、ゆるやかで確かな個性。平野の町で、これからもじっくり育っていく、そんなお店です。

香りで旅する焼き菓子の宝庫。平野で小さな幸せを見つけませんか?

多福の魅力をひとことで言うなら、“香りの奥行き”と“丁寧さ”。焼き菓子やパフェを、すべて違う食感・香りで仕上げ、お店いっぱいに詰め込むその仕事ぶりは、店主・中尾さんの誠実なものづくりの象徴です。

ひと口ごとに新しい香りの景色が広がるので、食べ進めるのがまるで“香りの旅”のよう。「たくさんの福を届けたい」という店名の通り、食べた人の記憶にやさしく残る小さな贈り物です。

記憶に残る“香りの世界”!大阪・平野の焼き菓子店「多福」のスパイスクッキー缶は手土産にも最適♡

大阪・平野で週3日だけオープンする特別な場所。お土産にはもちろん、自分のための“ご褒美時間”に一度訪れてみてはいかがでしょうか?

About Shop
多福
大阪府大阪市平野区平野上町2-1-5
営業時間:11:30〜17:00
定休日:日曜日、月曜日、火曜日、水曜日
Instagram:@yakigashi_tafuku

あかざしょうこさん

あかざしょうこ

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関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。