カフェ＆食べ歩き部
2025.06.28

ワインと楽しむ“イタリアンクレープ”という新ジャンルに驚き！神戸・栄町通に現れた大人のクレープ「CAFFÉ CRESPELLE（カフェクレスペッレ）」

クレープのイメージが変わる、新しい神戸グルメが誕生しました。神戸・栄町通の「CAFFÉ CRESPELLE（カフェクレスペッレ）」は、イタリアンを学んだ店主が生み出す“イタリアンクレープ”の専門店。ワインと一緒に楽しむ大人のスタイルで、食事系もスイーツ系も完成度が高く、何度でも通いたくなるおいしさ。

アンティークな空間と、焼きたての香ばしいクレープ。五感を満たす、上質なカフェ時間を楽しめるお店を取材してきました。

神戸・栄町通に誕生。「イタリアンクレープ」という新ジャンルのカフェへ

2024年10月17日、神戸・栄町通にひっそりと佇む一軒家のようなクレープカフェがオープンしました。その名も「CAFFÉ CRESPELLE（カフェクレスペッレ）」。白い塗り壁にミントグリーンの扉が印象的で、イタリアの田舎町にあるアパートのような外観に思わず足を止めてしまいます。

店内に入ると、1階には温かみのあるウッドカウンターと、シンプルながら洗練されたバースツール。大きな窓から差し込む光に包まれながら、店主が丁寧にクレープを焼く様子を間近に見ることができます。まるでイタリアの小さなカフェに迷い込んだような感覚に。

階段を上がると、2階はまた違った空気感。白いカーテンがゆれる窓辺に並ぶアンティーク調のチェア、レトロな書棚や照明…。静かで落ち着いた雰囲気は、読書にもおしゃべりにもぴったりです。どこを切り取っても絵になる空間で、「ここ、もう秘密にしておきたい…」なんて思ってしまうほど。

店名の「クレスペッレ」とは、イタリア語で“クレープ”のこと。フランス風クレープが主流の日本ではあまり馴染みのない響きかもしれませんが、こちらではまさに“イタリアンクレープ”という新ジャンルで、神戸グルメの新名物を目指しているそうです。

“クレープ＝甘いおやつ”というイメージを軽やかにくつがえし、食事系やワインとのペアリングも楽しめる「大人のクレープ」を提案するCAFFÉ CRESPELLE。神戸のカフェシーンに、新たな風を吹き込んでくれそうです。

メニューには、生ハムやチーズ、バジルやルッコラなど、イタリアンな素材がずらり。「大人のクレープ」とうたっている通り、ワインと一緒に楽しめるようなペアリングも意識されていて、お昼のランチにも、夕方からのちょっと一杯にも使える、幅広い楽しみ方ができるお店です。

まるでピザ？いいえ、これが“イタリアンクレープ”です

CAFFÉ CRESPELLEのクレープは、全部で5種類。ハムや野菜を包んだ食事系が3種（ハニーフォルマッジ／プロシュット／今月のスペシャル）に、季節替わりのスペシャルクレスペッレ、そしてスイーツ系が2種（6月はアップルシナモン／ハニーレモンチーズケーキ）と、どれも店主が丁寧に焼き上げる一品ものです。

このクレープ、生地がとにかくすごい。ピザにも使われる粉をベースに、粉・水・塩だけのシンプルな配合で仕上げた“発酵なし”の特製生地。焼き目を強めに入れることで、表面はカリッ、中はもっちり、ふわっと小麦が香ります。焼き上がりの表面が“ヒョウ柄”みたいだったことから、ブランドロゴにもその柄が使われているというエピソードもユニーク。

ドリンクはワンドリンク制で、エスプレッソベースのカフェメニューや紅茶、ジュース、そしてイタリアらしいレモネードやアルコール類まで。

クレープとドリンクを“バスケット”に入れて提供されるのがまた素敵で、見た目にも可愛くて、2階席への持ち運びにも安全。見た目と実用性を両立するアイデアが光っています。

今回注文したのは、食事系から「プロシュット」、スイーツ系から「ハニーレモンチーズケーキ」。

プロシュットはレタス、ルッコラ、ドライトマト、ソーセージ、カットしたての生ハムなどがたっぷり。バスケットに入った花束のような華やかさと、生ハムの塩気・ルッコラの香り・ドライトマトの甘み、仕上げにパルメザンチーズをふりかけて…全方向から美味しい！ピザのように重たくはないけど、しっかりお腹にたまるので、ランチにもおすすめです。

そして、感動レベルだったのが「ハニーレモンチーズケーキ」…！

生地にバターを塗り、フランス産のざらめでカリッと甘さを加え、そこに蜂蜜レモン・黒糖くるみ・イタリア産チーズ・スイーツバジルをトッピング。焼き上げたあと冷蔵庫で少し寝かせてから提供するというひと手間が、食感と風味のバランスを絶妙に整えてくれます。口に入れると、生地の塩気、レモンの酸味、くるみのカリカリ、ざらめのジャリジャリ、バジルの香り…すべてが層のように重なって広がって、ただただ美味しい……。