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麹町で見つけた“呑める喫茶店”で「イイジカン」。絶品プリンとテリーヌショコラ

麹町で見つけた“呑める喫茶店”で「イイジカン」。絶品プリンとテリーヌショコラ

大通りから一本入り、静かで光もよく差し込むお店。「目の前には学校があるので、学生さんたちの登下校の様子が見られたり、17時のチャイムが聞こえたりしてほのぼのとした雰囲気が気に入っています。」と店主が言う通り、麹町駅から少し歩いた静かで落ち着いた場所にあるイイジカンさん。シンプルでとっても美味しいスイーツが食べられます。今回はそんなイイジカンさんの魅力を存分にお届けしていきます!

子供のころ絵本でみたようなプリンアラモード♡

麹町で見つけた“呑める喫茶店”で「イイジカン」。絶品プリンとテリーヌショコラ
プリンアラモード 1050円(税込み)

たくさんの旬のフルーツがきれいに飾り切りをしてあって、溢れんばかりに盛り付けられている、夢のようなビジュアルのプリンアラモード。絵本でみたような仕上がりに、運ばれてきたときは「うわ~~!♡」と思わずときめいてしまうほど。

果物の内容は季節によって、その時美味しいフルーツに変わっていくそうです。今回は少し前で8月末だったのですが、ぶどうを主役に。キウイやぶどうなど「断面がかわいいもの」、りんごやオレンジなど皮の「飾りが華やかなもの」のバランスの良さが本当にきれい。そしてバナナがキャラメリゼされているのが“キラキラ”っときれいに光るのがポイントで、とてもテンションが上がりました!

お店のコンセプトである”呑める喫茶店”をベースにシンプルでかつお酒にも合う定番なスイーツをベースにメニューを構成されているのがイイジカンさんの特徴。特にクラシックプリンは“喫茶店らしさ”というところを意識したメニューで、甘すぎずオーナーさんが好きな昔のムッチリとしたプリンを目指して作られています。

たしかにその通り、しっかりと密度の詰まった感じがして食べ応えがあるプリンでした。

麹町で見つけた“呑める喫茶店”で「イイジカン」。絶品プリンとテリーヌショコラ

クリームも甘さ控えめで果物含めボリューミーですが、とても食べやすいです。

アラモードはカラメルが入ってないことが多いそうなのですが、イイジカンさんはたっぷりとほろ苦いカラメルをプリンにかけていて、銀のお皿にひたっとなるほど。プリンの下にサクサク食感のクランブルを入れることで、食感の変化やカラメルの魅力をさらに引き出しています。

岩塩と食べる濃厚なテリーヌ・ド・ショコラ

麹町で見つけた“呑める喫茶店”で「イイジカン」。絶品プリンとテリーヌショコラ
テリーヌ・ド・ショコラ 630円(税込み

プリンもとっても美味しかったのですが、やはり私はチョコレートが気になってしまうので注文したのがこちらのテリーヌ・ド・ショコラ。
ベルギー産のカカオ70%のクーベルチュールを使用し、小麦粉は不使用のとても濃厚な仕上がりです。

手前の白い粒々は岩塩です! しっかりと大きさのある岩塩を添えて食べるのが面白い!

がりっとする食感があるほどの粒なのでチョコレートの濃厚さに全く負けず、でも甘さを引き立てて…といい仕事をしています。

こちらのクリームも甘さ控えめで、チョコの濃厚さをうまく受け止めて和らげてくれます。

麹町で見つけた“呑める喫茶店”で「イイジカン」。絶品プリンとテリーヌショコラ

チョコテリーヌを扱うところはすごく増えていると思うのですが、こんな食べ方は初めて。

アイディアの源泉はやはり“呑める”ということ。

オーナーさんが、お酒が呑めるお店でこんなスイーツがあったら嬉しいな、と思っていたらしく、お店を始める最初の段階で既に出すことは決まっていたそう。たしかに、ちょびちょびとレバーぺーストのように食べるのがしっくりくるかも! もちろん、コーヒーともよく合います。オーダーしたのはミルク出しのアイスコーヒー。珍しいですよね。夏季のメニューなのですが、とっても美味しかったです。

蔵前のルーセントコーヒーの豆を使用しているそう。「あえてストローなしで、ごくごく飲んでいただくのがおすすめです。」と教えていただきました。他にもおすすめの“おやつ”は、バスク風チーズケーキや、バナナブレッドなど。

バスク風チーズケーキは極限まで甘味を抑えてしっかり目に焼くことで優しい味わいに仕上げているのがポイントだそう。去年から始めたスパイスバナナブレッドはクミン、カルダモン、クローブをベースにスパイスを加え、バニラアイスを添えてあります。大人も満足な一品です。

イイジカンという名前に秘められた裏話

麹町で見つけた“呑める喫茶店”で「イイジカン」。絶品プリンとテリーヌショコラ

店主の方に聞いてみたところ、「イイジカン、という名前に関しては結構ノリで決めた部分も強くて…。名前を決めかねているときにEVISBEATSの”いい時間”が流れていて、オーナーがふざけて“あのカウンターがあって、お前が立ってて、来たお客様が良い時間を過ごしてくれればそれで良いんだよなぁ”と言ったのがキッカケでイイジカンで良いじゃん!となって決まりました。」とのこと。

そういうノリで決まった、というのがますます良い感じです。肩の力が抜けていて、いい意味でこだわったり練り込みすぎたりしていない自然体なリラックス感がとても魅力的です。

麹町で見つけた“呑める喫茶店”で「イイジカン」。絶品プリンとテリーヌショコラ

テーブルは10席、カウンターは4席くらいのこじんまりと温かいお店です。

料金は前払いです。私はオープン前につきましたが、すでに並んでいる方もいたので、確実に座りたいのであれば、オープン10分ほど前に着くのが良いかもしれません。

全て店主がワンオペで進めていらっしゃるので、オーダーから提供までのスピードはゆっくりめです。もちろんこれはオーダー前にきちんと説明してくださいます。ゆったりとした気分でイイジカンに浸りたいときにおすすめです。

About Shop
イイジカン
東京都千代田区麹町3-10-8
営業時間:11:30~15:15(14:45LO)/17:15~21:30(21:00LO) ※公式アカウントにて要確認
土曜 12:00-17:00(16:30LO)
定休日:日曜日・祝日(他不定休あり) 

mikiさん

miki

チョコライター

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ufu.でも連載がスタートする、平成生まれのチョコライター。チョコレート検定エキスパートも取得し、その丁寧な文章に各界からも注目を浴びる。