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「プリン ア ラ モード」発祥の地は? なぜ平べったい器? 横浜の老舗ホテル発祥。時代を超え、今もなお愛され続ける至福のプリン!(神奈川・元町中華街)

「プリン ア ラ モード」発祥の地は? なぜ平べったい器? 横浜の老舗ホテル発祥。時代を超え、今もなお愛され続ける至福のプリン!(神奈川・元町中華街)

今回ご紹介する「プリン ア ラ モード」。実は元祖は、は1927年開業の歴史ある老舗クラシックホテル「ホテルニューグランド」。本館1Fにある「ザ・カフェ」で頂けます。どうしてこの「プリン ア ラ モード」が誕生したのか、取材してきました。

木の温もりを感じられ、明るく清潔感あるカフェ空間

「プリン ア ラ モード」発祥の地は? なぜ平べったい器? 横浜の老舗ホテル発祥。時代を超え、今もなお愛され続ける至福のプリン!(神奈川・元町中華街)

その中でも店内で1番人気の窓際席!横目に山下公園を見ながらお食事できると言うことで、オープンして間もなく埋まってしまう日もある人気ぶり。空いていたらラッキーです。

ボックス席になっているので半個室のようなお席です。

「プリン ア ラ モード」発祥の地は? なぜ平べったい器? 横浜の老舗ホテル発祥。時代を超え、今もなお愛され続ける至福のプリン!(神奈川・元町中華街)

プリン ア ラ モード誕生までの歴史

「プリン ア ラ モード」発祥の地は? なぜ平べったい器? 横浜の老舗ホテル発祥。時代を超え、今もなお愛され続ける至福のプリン!(神奈川・元町中華街)

第二次世界大戦後、マッカーサーが厚木飛行場に到着後すぐに向かったのがホテルニューグランド。3日間の滞在だったそう。その後約7年間、高級将校ファミリーが在留し、将校のホテルとなっていたそうです。

その中で生まれたのが「プリン ア ラ モード」。

海外から赴任して来る方の奥様、女性がたくさんいたそのさなか。ホテルマンが女性たちを接客する中で、笑顔になって欲しい、喜んで欲しいと言う思いから生まれたものなんだそうです。

住み慣れていない場所でストレスを抱えていたと思われる女性たちに対して、女性は甘い物好きだから、スペシャルなデザートを出して喜ばせたかったんだとか。

ホテルニューグランドで提供される「プリン ア ラ モード」に使われている食材は昔から変わらず

「プリン ア ラ モード」発祥の地は? なぜ平べったい器? 横浜の老舗ホテル発祥。時代を超え、今もなお愛され続ける至福のプリン!(神奈川・元町中華街)

バニラアイスもプリンもホテル開業時からあるメニュー。フルーツは特に旬のないフルーツと、外国生まれのプルーンなど保存が効きやすいものがのせられていることから、アメリカから持ち込まれた軍用食だったのではないかと言われているそうです。

食材を変えない理由は3つ!

①どんな方でも一口食べたら笑顔になってもらえる〜
②変わらないな〜
③懐かしいな〜

いつきてもテーブルにだされると思わず笑顔に、一口食べると「なつかしいなー」。どんなプリンが流行っても、変えることのない理由はここにありました。

ちなみにプリン単体は昭和初期昭和2年1932年のメニュー表の資料が一番古いのですが、27年の開業当時からあったのではないかとも言われているとても歴史あるプリンです。

プリン ア ラ モードのお皿はなぜコルトンディッシュになったのか?

「プリン ア ラ モード」発祥の地は? なぜ平べったい器? 横浜の老舗ホテル発祥。時代を超え、今もなお愛され続ける至福のプリン!(神奈川・元町中華街)

コルトンディッシュは正式名称ではないそうで、バナナボート?

元々は、クルトンやフランスパンを載せたり、前菜をのせてるもので、それをコルトンディッシュと呼んでいたので、あだ名のようなものなんだそうです。

縦長で層を楽しむパフェとはまた違い、横長に飾り付けるがプリン ア ラ モード。

プリンとバニラアイス、フルーツを盛り付け、横に広がる景色を表現するためにこのお皿が使用されたのではないかとのこと。

またその当時はパティシエという職業もなかったでしょうし、前菜で使用するお皿を使用されていることや、今はウサギのようなカットになったリンゴも当時は料理の技法であるアローカットで乗せられていたことなどを含めて、当時スイーツ担当だったシェフが作ったものなのではないかとも言われています。

プリン ア ラ モードの中身

「プリン ア ラ モード」発祥の地は? なぜ平べったい器? 横浜の老舗ホテル発祥。時代を超え、今もなお愛され続ける至福のプリン!(神奈川・元町中華街)

・優しい味わいのホテル自家製バニラアイス。
・固めな卵を感じる優しい味わいのプリン。
・彩りを考え添えられた5種のフルーツ
・何度食べても美味しい元祖プリン ア ラ モード!

横浜に来た際にはぜひ食べて見て欲しい一品です。

なんと!平成にもホテルニューグランドで新たな「プリン ア ラ モード」が誕生しました!

「プリン ア ラ モード」発祥の地は? なぜ平べったい器? 横浜の老舗ホテル発祥。時代を超え、今もなお愛され続ける至福のプリン!(神奈川・元町中華街)

2017年の90周年記念で登場した「90thプリン ア ラ モード」。ホテルニューグランドで働く現代の若手のパティシエの意見を参考にが、90周年を祝う品として作った、華やかでインパクトあるプリン ア ラ モード。

プリンはガラスの器ごと提供され、カラメルソースを別添えにしてあるそうです。これは自分好みの量をかけられるのと、カラメルなしもできるようにした甘いもの好きの女性パティシエのアイデアから。

りんごはホテルのマークであるフェニックスの羽や、おめでたい扇に見立ててカットされているそうです。

チョコレートケーキやベリーソース、色合いを考えたフルーツに、自家製バニラアイスと、その他ストロベリーアイス。ホテルニューグランドのアップルパイにも使用されているものと同じりんごのコンポート。

ミニパンケーキにメープルシロップも添えられた盛りだくさん。

こちらは1日30食限定になります。

テイクアウトできるプリン ア ラ モードも用意

「プリン ア ラ モード」発祥の地は? なぜ平べったい器? 横浜の老舗ホテル発祥。時代を超え、今もなお愛され続ける至福のプリン!(神奈川・元町中華街)

おうちでホテルの味をいただけます。

ちなみにテイクアウトの「プリン ア ラ モード」は、りんごがいちごになっています。

歴史ある「プリン ア ラ モード」ぜひ皆さんも味わってみて下さい。

About Shop
ホテルニューグランド 本館1階「コーヒーハウス ザ・カフェ」
神奈川県横浜市中区山下町10(MAP>)
営業時間:10:00~21:30(L.O.21:00)
     ※10:00~20:00(L.O.19:00)
定休日:なし
プリン ア ラ モード 1,633(税܁サ込)、90th プリン ア ラ モード 2,178(税܁サ込)、テイクアウト用プリン ア ラ モード 972(税込)
※通年メニュー

sayakaさん

sayaka

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スイーツライターとして神奈川・東京をメインに活動。可愛いカフェはもちろん、アフタヌーンティーに精通。インスタグラムで、フォロワーは3万人以上!(@saya_happy365days2

Photo&Writing/斎藤 はるか・haruka saito