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しまこカフェのケーキ

1人1ホールの贅沢。大阪・中崎町「しまこカフェ」で出会う、ときめきのシフォンケーキ

レトロな街並みが人気の大阪・中崎町。駅から少し歩いて路地に入ると、個性豊かな隠れ家カフェや雑貨店が並び、どこを切り取っても絵になる風景が広がっています。そんな中崎町の一角で、思わず足を止めてしまうお店がありました。

黄色い壁に描かれた、かわいい猫やお花のイラスト。メルヘンな世界観がふわっと漂うそのお店の名前は「しまこカフェ」です。扉を開ける前から心がときめいてしまう。そんなお店を紹介します。

楽しい“おうち時間”をそのまま広げたような温かなカフェ

しまこカフェの内観

店内に入ると、1階は受付スペース。店主のしまこさんが、やわらかな笑顔で迎えてくれます。花柄の壁紙や、木のぬくもりを感じるインテリアが広がり、まるで誰かの家に遊びに来たような安心感があります。

しまこカフェの内観

階段を上がると2階がカフェスペース。淡い水色や黄色、白の椅子が並び、どこを見てもやさしい色合いに包まれています。内装を考える際、「あたたかい雰囲気を大切にしたい」と家具を選んだそうで、その想いは空間全体からしっかり伝わってきます。

しまこカフェのお菓子

しまこさんがこのカフェをオープンしたのは2018年。それまでもずっと、お菓子屋さんやカフェなどスイーツに関わる仕事を続けてきました。

転機となったのは、お子さんが中学生になる頃。ご主人からの「そろそろ、君の夢だったお店を出してもいいんじゃない?」というひと言でした。

「そのときに、あ、私、お店を出すのが夢だったんだって思い出したんです(笑)」

しまこカフェの外観

そう話すしまこさんの表情はとても穏やかです。育児に夢中で、いつのまにか本人すら忘れていた夢を、ずっと覚えていてくれたご主人。そのエピソードだけで、なんだか胸があたたかくなります。

そこからの行動は驚くほどスピーディーでした。市場調査も兼ねて中崎町を歩いていると、ちょうど良い物件が空いているのを発見。問い合わせをして話が進み、元々は長屋だった民家を改装して、今の“おうちのようなカフェ”が誕生しました。

しまこカフェのお菓子

オープン前には、自宅で友人を招いたワークショップも開催していたそうです。その際に振る舞っていたシフォンケーキが評判となり、現在の看板メニューになりました。自宅でのおもてなしの延長線上にあるお店だからこそ、ロゴがおうちのマークなのも納得です。

しまこカフェの外観

1人1ホールという贅沢。選べるシフォンケーキの魅力

看板メニューは、選べるシフォンケーキ。土台はバニラかショコラから選び、トッピングには旬のフルーツを合わせることができます。季節ごとに違った表情を見せてくれるのも魅力です。

「シフォンケーキはカットするとパサパサしやすいので、どうしてもホールで出したかったんです」

しまこカフェのお菓子

その強い想いから生まれたのが、1人サイズのホールシフォン。手のひらにのる小さなホールケーキですが、“ホールを独り占めできる”という特別感は想像以上です。テーブルに運ばれてきた瞬間、思わず声が出てしまうほどかわいらしく、写真を撮る手が止まりません。

今回はショコラ生地にいちごを合わせた一皿をいただきました。食器はポーランドのポーリッシュポタリーで統一され、やさしい柄がケーキのかわいさをさらに引き立てています。

しまこカフェのお菓子

ナイフを入れた瞬間、まず驚くのはそのやわらかさ。そして、ひと口食べるともちもちとした食感が広がります。実は最近、小麦粉から米粉へと変更したそうです。「お客様には健康でいてほしいから」と話してくれました。

ふわふわから、しっとりもちもちへ。食べ応えはありながらも軽やかで、甘さは控えめ。生クリームも重たさがなく、気づけば一人前をぺろりと完食してしまいます。ホールなのに重くない、といううれしい裏切りです。

しまこカフェのお菓子

添えられた家型のロゴ入りクッキーも、ほっとするかわいさ。細部まで“しまこらしさ”が詰まっています。

しまこカフェのコーヒー

そして、ぜひ一緒に味わってほしいのが「しまこブレンド」。コロンビア産の生豆を仕入れ、自家焙煎で仕上げています。大量に焙煎するのではなく、香りを楽しんでもらうために少量ずつ手作業で行っているそうです。注文ごとにハンドドリップで淹れられるコーヒーは、中深煎りでさっぱりとした味わい。やさしい甘さのシフォンケーキとよく合います。

しまこカフェのお菓子

おうちに招かれて、丁寧におもてなしを受けているような感覚。そのあたたかさが、最後のひと口まで続きます。

夢とやさしさに包まれる、帰りたくなる場所

中崎町の路地裏で出会った、小さな夢のかたち。しまこカフェは、ただスイーツを楽しむ場所ではありません。誰かの背中をそっと押す言葉と、忘れていた夢を思い出させてくれる空間。そして、1人1ホールというささやかな贅沢。

しまこカフェの内観

今日はちょっと、自分を甘やかしたい。そんな日に、ぜひ訪れてみてください。

About Shop
しまこカフェ
大阪府大阪市北区中崎西1-7-35
営業時間:11:00 – 16:00(L.O. 15:30)
定休日:日曜日+不定休
Instagram:@simakocafe

あかざしょうこさん

あかざしょうこ

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関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。