現代的でスタイリッシュなカフェも良いですが、どこか懐かしい雰囲気の喫茶店は本当に落ち着きます。見かけると引き込まれるような魅力がありますよね。こだわりの家具や器があるお店では、音楽や雰囲気の一つ一つまで魅力的です。しかし、そのようなお店の数は限られているように感じます。今回ご紹介するのは、2025年にオープンしたばかりなのに、どこか懐かしく、それでいて落ち着いた雰囲気を醸し出すカフェ「Pâtissières JOGENRO」です。こだわりに溢れた空間で、オープン当初から話題となったお店を訪問してきました。
2025年2月に横浜中華街にオープンした「Pâtissières JOGENRO(パティシエール状元樓)」は、フランス菓子と上海のエッセンスを融合した「ネオ中華スイーツ」のお店として話題となっています。
創業70年の老舗上海料理店「状元樓」は、女系三代で継承されてきたお店で、女性ならではの「美へのこだわり」も継承されています。「Pâtissières JOGENRO」は老舗の新たな挑戦としても注目を集めています。
店舗は中華街のメイン通りを曲がってすぐのところに佇んでいます。喧騒からも少しだけ離れ、中華街を歩き回る途中に立ち寄るには、ちょうど良い立地です。
こちらの内装は、19世紀(1920年代)の中国(清)の上海に設けられていた「フランス租界」の邸宅をイメージしています。フランスが支配し、交易の中心地として発展した外国人居留区の雰囲気を再現した空間です。「実際の中国アンティーク」×「フランス文化」を体現する「フランス租界スタイル」の内装となっています。
中国から取り寄せた本物のアンティーク家具、柔らかなサーモンピンクの壁、色とりどりの茶器など、どこを切り取っても絵になる空間が広がっています。状元樓自体もこだわりの内装で知られており、女系三代で継承されてきた「美」へのこだわりは、提供されるメニュー以外にも随所に感じることができます。
同店では「Authentic × Unique(本格×独自性)」をコンセプトに商品を開発しています。フランスで初めて作られたと言われる「フィナンシェ」や、中国の伝統菓子「月餅」に独自のアプローチを加えたスイーツが人気です。
バターの芳醇な香りやアーモンドプードルの風味が特徴の「フィナンシェシノワ」では、プーアル茶を合わせています。「チーズケーキ月餅」では、月餅を模したオリジナルクッキーにチーズケーキを重ね、その間に小豆や黒胡麻といった伝統的な月餅にも使われる餡を挟み込んだスタイルとなっています。
筆者は今回、「パティシエール アソート(¥1,980)」をいただきました。これはお茶と数種類のスイーツがセットになったメニューです。金木犀が香る白玉団子、マンゴープリンなど、日本ともフランスとも違う中国ならではの風味を感じるスイーツとともに、「チーズケーキ月餅」や「フィナンシェシノワ」も堪能することができました。
筆者は元々月餅が好きですが、どうしても「ちょっと重たい」と苦手意識がある方もいらっしゃると思います。しかし、こちらのチーズケーキ月餅は軽やかで、チーズの味わいが濃厚な全く異なる味わいです。一度試していただきたい美味しさでした。
お茶をゆっくりいただきながら、異国情緒あふれる空間でスイーツを堪能することができ、落ち着いて過ごせるお気に入りの場所となりました。
喧騒から離れて、ゆっくりとお茶とスイーツを堪能できるこだわりの空間が魅力的なカフェでした。
「ゆっくり座って堪能したいけれど、中華街の観光もしたい!」「遠くてなかなか訪問できない」そんな方には食べ歩きスタイルのテイクアウトとオンラインのお取り寄せがおすすめです。
「チーズケーキ月餅」はテイクアウトに対応しているため、1点から店頭で気軽に購入することが可能で、オンライン通販では「チーズケーキ月餅」「フィナンシェシノワ」「クッキーシノワ」の取り寄せが可能です。
話題のお店なのでギフトとしても活用できそうですね!
横浜中華街に新たに誕生したこの特別な空間で、フランス租界時代の上海の雰囲気とともに、革新的なスイーツをぜひお楽しみください。
About Shop
Pâtissières JOGENRO(パティシエール状元樓)
住所:神奈川県横浜市中区山下町164番地(横浜中華街)
営業時間:11:00〜20:00
定休日:水曜日
Instagram:@patissieres_jogenro
azuma(蒼蓮)
チョコレートと日本酒のライター
チョコレートが好きすぎて、仏ショコラティエブランディングにも携わっていた、チョコレートエキスパート・日本酒唎酒師資格他を持つスイーツ系ママライター。
伊勢丹新宿公式サポーターイセタニスタ他(@azuma0326)
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