創業70年以上、大阪の出汁文化を守り続けてきた老舗そば「にし家」が、まさかのパンケーキで話題に!?大阪・梅田のスカイビルに誕生したカフェ「KINOCAFE(キノカフェ)」では今、「みたらしパンケーキ」をはじめ、炙り団子や日本茶ミルクティーなど、和と洋を融合した“進化系甘味”で注目を集めています。老舗が本気で手掛ける和カフェ、早速チェックしてきました!
大阪・梅田スカイビルの1階。緑あふれるうめきたエリアに、2025年4月にオープンしたばかりの「KINOCAFE(キノカフェ)」。
店内に入るとまず驚くのが、その心地よさ。ナチュラルウッドのテーブルや椅子、くすみカラーのクッションがやさしい印象を与え、どこか北欧の空気も感じさせつつ、和の雰囲気もふんわりと漂います。コンクリートの壁やアイアン素材がモダンなアクセントを加え、洗練された印象を与えてくれます。
リラックスできそうな“お座敷”スタイルの空間も。ちゃぶ台のようなテーブルに、まんまるの座布団。しかもステージのように段差があり、ちょっとした“舞台”のような非日常感が味わえます。ここでそばをすすったり、パンケーキを頬張ったり…そんな光景を想像するだけでちょっとワクワクしますよね。
運営は、創業70年超の老舗「にし家」。大阪では「そばしゃぶ」や「うどんちり」の発祥として知られていますが、今回はなんと“初のカフェ業態”としてこの梅田で挑戦。実は、同ビルの地下にも店舗があるのですが、上の階に空きが出たタイミングで「同じことをしても面白くない」と、カフェという新たな形にチャレンジしたそうです。
店頭にはテイクアウト専用の窓口もあり、ドリンクやスイーツだけ買って近くの公園でひと息つくのもアリ!まだまだ知られていない穴場カフェですが、きっと近いうちに“行列店”になる予感がします。
KINOCAFEで今、注目を集めているのがこちら。「みたらしパンケーキ」という名前からは想像もできない、まるでアートのようなビジュアル。写真を見た瞬間、誰もが二度見するやつです。
ポイントは、三層構造の“もちもちミルフィーユ”。国産米粉を使ったふかふか&しっとりのパンケーキに、もちっとした薄餅をサンド。そして、トップにこれでもかと敷き詰められたのは、炙りマシュマロ!表面は香ばしく、ひとくち噛めばトロ〜リとろける。口の中で食感のハーモニーが爆発します。
そこに合わせるのが、自家製の濃厚みたらしソース。コクのある甘じょっぱさが全体をグッと引き締めてくれます。
セットでぜひ味わいたいのが、日本茶ミルクティー。静岡産の緑茶をベースに、ほどよい渋みと香ばしさが感じられる大人テイストで、濃厚なパンケーキにぴったりの一杯です。
さらに注目したいのが「炙りみたらし団子セット」。大きめの“だんご3兄弟”がまさかの3ファミリー分!?みたらし餡・いちごミルク餡・抹茶餡の3種類が、それぞれドーンと登場します。
団子は意外にも歯切れよく、口の中でとろ〜り。しつこくない甘さで、ぺろっといけちゃいます。「そばを食べたあとに、デザートで注文される方も多いですよ」とお店の方。胃袋どうなってるの…?と思いつつ、実際シェアなら余裕でいけるかもしれません(笑)。会話も弾んで最高のおやつ時間になりそうです。
KINOCAFEは、「にし家」ブランドによる初のカフェ業態。“出汁とそば”で長年親しまれてきた大阪の老舗が、新たな挑戦として始めたのがこの空間です。出汁文化をもっと多くの世代に知ってもらいたい──そんな想いから生まれた場所は、和の技術と現代のスイーツ文化が心地よく溶け合う、ちょっと特別な憩いの場でした。
SNS映えするパンケーキや団子はもちろんですが、ランチの「そば」メニューもぜひ味わってみてください。老舗が培ってきた出汁の旨みが光る一杯が楽しめるはずです。このカフェを入口に、「にし家」というブランドの奥深さに触れる──そんな贅沢な体験ができるかもしれません。
About Shop
KINOCAFE
大阪府大阪市北区大淀中1-1-90 梅田スカイビルガーデンファイブ 1F
営業時間:10:00~21:30(ラストオーダー 21:00)
定休日:なし
Instagram:@kinocafe.umeda
あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
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