
「塩が主役のスイーツ」と聞いて、少し意外に思いませんか?
大阪・阪神百貨店でしか手に入らない「SALTRA(ソルトラ)」は、淡路島の藻塩と赤穂のにがり塩を使い分け、甘味を引き立てる“塩の設計”にこだわったブランドです。
キャラメルサンドクッキーやロールケーキ、カタラーナなど、どれも塩味と甘味のバランスが絶妙。「しょっぱい」ではなく、「もう一口食べたくなる」味わいです。
減塩志向が広がる今だからこそ、塩をリスペクトする注目の大阪発・スイーツブランドを紹介します!

「塩が主役のスイーツ?」
思わず二度見してしまうブランドが、大阪・阪神梅田本店にあります。その名も「SALTRA(ソルトラ)」。お菓子や料理に欠かせない“塩”にフォーカスした、ソルトスイーツ専門店です。

使う塩は、「淡路島の藻塩」と「赤穂のにがり塩」。それぞれの個性を活かし、お菓子ごとに使い分けるという徹底ぶり。甘さを引き立てるための“ひとつまみ”ではなく、塩味と甘味のバランスそのものをデザインする。これまで脇役だった塩を、堂々と主役に据えたスイーツブランドなのです。

コンセプトの原点は、スペインの昔話『塩のように好き』。“どんなに美しい料理(人生)も、塩がなければ味気ない”という物語に共感し、塩へのリスペクトを込めて世界観を構築しました。人生にとっての塩のように、お菓子も誰かの日常を豊かにできたら。そんな想いが込められているそうです。

ところで、なぜ大阪だけなのか?
実は大阪は、かつて“天下の台所”と呼ばれ、塩問屋が集まる塩の流通拠点でした。ソルトスイーツを展開するなら大阪しかない。その歴史背景からブランドは誕生しました。
出店先に選ばれたのは、「食の阪神」と呼ばれる阪神百貨店。圧倒的な食品売場を誇るこの場所で、グルメなお客様を“塩”で唸らせたい。その挑戦心が、このブランドの骨格になっています。
ブランドの象徴として「虎」がいたるところに登場しています。原始や野生の象徴として描かれたモチーフは、どこか関西らしい力強さも感じます。黄色を基調としたビジュアルは、阪神百貨店との相性も抜群。関西人がトラに惹かれてしまうのは…もはや説明不要かもしれません。

ロゴには、お菓子が大好きな「ソルトラ」と、旅先で出会った女の子が一緒にダンスをする姿が描かれています。お菓子の美味しさに心が弾む瞬間。優しく癒される時間。塩のように、なくてはならない存在へ。ソルトラは、そんな“味わいの名脇役”を主役にした、新しいスイーツの物語を描いています。
ソルトスイーツを開発するうえで、いちばん気をつけたこと。それは「しょっぱいお菓子」にしないことだったそうです。塩を前面に出すのではなく、あくまで甘さを引き立てる存在として使う。そのために、塩の種類や配合量を何度も試し、細かく調整してきたといいます。
「減塩や食塩不使用など、塩がネガティブに捉えられることも多い。でも、少ない量でも効かせ方次第で、お菓子はぐっと美味しくなる」と開発担当。
塩を全体に効かせるものもあれば、一部のパーツだけに効かせるものもある。そうやって設計されたスイーツは、ただ甘いだけではなく、思わずもう一口食べたくなる余韻を残します。

まずは看板商品のキャラメルサンドクッキー。淡路島の藻塩を加えて炊き上げた自家製の塩キャラメルを、グラスフェッドバターを76%使用した塩バタークッキーでサンドしています。
袋を開けた瞬間、ふわっと広がるバターの香り。「これ絶対おいしいやつ」と思わず心の中でつぶやいてしまいました。

キャラメルは濃厚ですが、くどくありません。甘すぎず、しょっぱすぎず、本当にちょうどいい。塩が前に出るのではなく、甘さをきれいに整えてくれています。

北海道産小豆のつぶあんを、藻塩を効かせたクリームチーズクリームと合わせ、しっとり焼き上げた生地でくるりと包んだロールケーキ。

さらに外側には、もちもちの求肥。一口食べると、つぶあんの素朴な甘みが広がり、クリームチーズの酸味がやさしく追いかけてきます。そこに藻塩の旨みがふわっと重なり、味がまとまるんです。もっちり、しっとり、とろける。食感の重なりも楽しく、気づけばもう一切れ…と手が伸びてしまいそう。
こちらは時間・数量限定。売り場で見かけたら、ぜひ迷わず手に取ってみてください。


大阪発祥のさつまいも「夢シルク」を使ったカタラーナも人気。藻塩を練り込んでじっくり焼き上げ、仕上げに一つひとつブリュレしています。中はとろりと濃厚です。

さつまいものコクがぐっと深まり、塩が甘さを引き締めてくれます。ほろ苦いカラメルがアクセントになり、最後まで飽きずに楽しめます。

グラスフェッドバターを使ったしっとり生地に、塩チョコレートを流し込んだティグレ。
バターのコクを、藻塩がやわらかく引き立てます。チョコレートの甘さがじんわり広がり、どこかほっとする味わいです。シンプルだからこそ、塩の使い方の巧みさがよくわかります。

ソルトラのスイーツは、塩をたくさん使うのではなく、「どう効かせるか」を大切にしています。甘さを引き立て、素材の個性を際立たせる。そんな繊細な塩使いが光ります。
そして今、この「ソルトラ」のお菓子は大阪・阪神百貨店でしか手に入りません。オンライン販売もなし。だからこそ、特別感があります。
実は大阪には、「これぞ大阪!」と言える新しい定番手土産が少ない…と感じている人も多いはず。粉もん以外で、ちょっと上品で、ちゃんと美味しくて、ストーリーもあるもの。ソルトラは、その空白を埋めてくれそうな存在です。

“塩が主役”という新しさと、関西の素材を活かした設計。次の大阪土産の新定番になる予感です!
取材にあたり、商品をひと通り試食させていただきました(笑)。「カタラーナ」は、さつまいものおいしさをダイレクトに感じられる一品。濃厚で満足感があり、ご褒美スイーツにぴったりです。
「ロールケーキ」は、もっちり・しっとり・とろける三重奏。塩がやさしく全体をまとめていて、最後まで心地よく食べ進められます。そしてキャラメルサンドクッキーは…食べ過ぎ注意。あの絶妙な塩キャラメルとバターの香りに、つい手が伸びてしまいます。

店頭ではスタッフの皆さんが元気よく販売していて、雰囲気もとても明るい印象。ぜひ気軽におすすめを聞いてみてください。会話を楽しみながら選ぶ時間も、ソルトラの魅力のひとつでした。
About Shop
SALTRA(ソルトラ) 阪神梅田本店
大阪府大阪市北区梅田1丁目13−13 阪神梅田本店 1F
営業時間:10:00〜20:00
定休日:阪神百貨店の営業日に準ずる
Instagram:@saltra_official

あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
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