京都・烏丸御池にエリアに、連日行列ができる話題の焼き菓子カフェ「Berry Button(ベリーボタン)」があるのをご存じですか?手がけるのはなんと24歳の若き女性オーナー。自家製焼き菓子のレベルが高すぎるとSNSでも話題で、「可愛いだけじゃない、本気の焼き菓子」と評判です。今回は実際に取材を行い、お店の魅力から看板スイーツ、オーナーのストーリーまでをたっぷりとご紹介。焼き菓子好きは必見です!
京都・烏丸御池エリアの大通り沿いに、溶け込むように佇む焼き菓子カフェ「Berry Button(ベリーボタン)」。ガラス張りのエントランスに、木製のサイン。シンプルなのに記憶に残る店構えが印象的で、「あれ、ここって…?」と何度も振り返りたくなります。週末ともなれば、甘い香りに誘われてできる行列に、思わず足を止めてしまう人も多いとか。
お店の扉を開けると、まず驚くのがその雰囲気。木の温もりを感じるナチュラルなインテリアに、アイアン素材の洗練されたアクセント。美術館のような静けさと、家のリビングのような安心感が共存していて、「なんか、いいなぁ…」と、つい長居してしまいそうになります。道路に面したテラス席では、行き交う人を眺めながら、ゆったりとお茶の時間を楽しむ人も。京都らしい、ゆるやかな時間が流れています。
そんな素敵な空間をつくり上げたのは、なんと24歳の女性・松長一葉さん。双子の妹さんやお母さん、お姉さんとともに、家族で温かくお店を運営していて、「いつ来ても同じ笑顔が迎えてくれる安心感」を大切にしているそう。アットホームな空気感がBerry Buttonならではの魅力かもしれないなと感じました。
ちなみに、店名の「Berry Button」は英語で“おへそ”の意味を持つ「belly button」に由来するもの。マドレーヌの膨らみ(=おへそ)にとことんこだわる、というお茶目で真っ直ぐな姿勢が伝わってきますよね。
ショーケースに並ぶのは、すべてその朝に焼いたものだけ。焼き菓子専門店ならではの“焼きたて至上主義”が、もう最高すぎる…!フィナンシェやマドレーヌ、エッグタルトなど、どれも“小さな主役級”の存在感。
SNS映えするビジュアルもさることながら、食べてびっくり。どれも“ちゃんと美味しい”んです。ここでは筆者が実際にいただいた3品を紹介します。
底はカリッと香ばしく、噛んだ瞬間のサクサク感にまず驚き!生地にチョコレートが練り込まれていて、しっとり、なのに重すぎない。そこへキリッと効いた塩気が合わさって…これはもう、食べる手が止まりません。
みちっと目が詰まった生地は、気泡が少なく、旨みがぎゅっと凝縮。甘さと塩気のバランスが抜群でした。
こちらはフィナンシェとは対照的に、ふんわり軽やかな仕上がり。キャラメルの香ばしさとピーカンナッツのカリッとした食感が絶妙にマッチしていて、「優しい甘さってこういうことか…!」と納得。焼き菓子って、こんなに奥深かったんですね。
生地の“おへそ”部分がぽこっと膨らんでいて、見た目もとっても可愛い!店名「Berry Button(おへそ)」の由来にも納得です。
サクサクのパイ生地に、とろ〜り濃厚なエッグフィリング。甘さは控えめで、卵の風味がしっかり感じられます。外サク中とろ、の黄金バランスに思わず拍手!これはリピーター続出も納得です。
どの焼き菓子も、日が経つと“必要以上に”しっとりしてしまうため、当日の朝に焼いたものしか販売しないというこだわりも素敵。「焼きたてを一番美味しい状態で届けたい」という気持ちが、ちゃんと味に表れています。
ちなみに…百貨店の催事に出店したり、通販も不定期で行っているとのこと。ですが、やっぱりおすすめはお店に直接足を運んで、できたての空気ごと味わうこと。これは、焼き菓子好きならずとも一度は体験してほしいです!
カフェでいただけるラテも、苦味がしっかり効いていて焼き菓子との相性抜群でした。
Berry Buttonの魅力をひとことで言うなら、“ちゃんと、美味しい。そしてあたたかい”。可愛いビジュアルの焼き菓子に、ほっこり系かと思いきや…その完成度はプロ級。どれも手抜きゼロのこだわりスイーツばかり。
「いつ来ても、変わらずに迎えてくれる安心感をつくりたい」
そんな想いのとおり、店内にはあたたかな空気が流れていて、どこか“帰ってきたくなる”ような感覚に。美味しさも、空間も、人も、全部に愛がある。Berry Buttonはそんな“推せる”焼き菓子カフェでした。
About Shop
Berry Button(ベリーボタン)
京都府京都市中京区押油小路町233 京都スクエアビル 1F
営業時間:11:00〜18:00
定休日:木曜日、金曜日
Instagram:@berry._.button
あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
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