ufu(ウフ)スイーツがないと始まらない。
福島るぼわのスイーツ

【大阪・福島】アシェットデセールと洋酒を味わう夜。築100年の古民家で堪能する「福島 るぼわ」の特別なデザートを徹底レポ!

大阪・福島の路地裏に、夜の20時を過ぎてからひっそりと明かりが灯る場所があります。そこは、本格カウンターフレンチ「宮もと」が、その日の営業後に姿を変えてオープンするアシェットデセール(皿盛りデザート)の専門店。

お店の名前は「福島 るぼわ」。築100年の古民家を改装した吹き抜けの空間で味わえるのは、パティシエが目の前で仕上げる、五感を刺激する至福の一皿です。そんな知る人ぞ知る、福島の夜の「秘密の楽しみ」を覗いてきました。

福島るぼわのスイーツ

築100年の古民家に広がる、都会の「小さな林」

福島 るぼわの外観

「福島 るぼわ」があるのは大阪・福島。福島駅から歩いて10分もたたない飲食店街の路地裏に佇んでいます。築100年以上の古民家を改装したその建物は、一見すると「一見さんお断り」のような雰囲気。しかし、事前予約は不要。一歩足を踏み入れれば、そこには都会の喧騒を忘れさせる温かな空間が広がっています。

福島 るぼわの内観

カウンター8席のみの限られた店内は、2階部分を吹き抜けにした開放感あふれる造り。木の温もりに包まれたその雰囲気は、店名の由来にもなった「小さな林(るぼわ)」という言葉がぴったりな、心地よい静寂に満ちています。

フレンチ「福島 宮もと」が営業を終えた20時頃から、アシェットデセール(皿盛りデザート)の専門店として営業スタート。隠れ家のような空間で、パティシエが目の前で仕上げる至福の一皿を、厳選されたワインと共に楽しめます。

福島 るぼわの内観

フレンチシェフであるオーナーの宮元雄介さんが基本のルセット(レシピ)を組み、それを実際に形にし、繊細なバランスで仕上げていくのがパティシエ・ナナコさんの役割。お二人の共作によって、新しく華やかな感性で一皿が生み出されます。

五感を揺さぶるライブ感と、驚きのボリューム

「るぼわ」の真骨頂は、カウンター越しに繰り広げられるパティシエ・ナナコさんの鮮やかな手仕事。特に一番人気の「和栗のモンブラン」は、通年で楽しめる逸品です。通常は土台をメレンゲかスポンジのどちらかに絞るものですが、ここではその両方を贅沢に重ねます。

福島 るぼわのスイーツ

和栗本来の甘みを活かすため、ペーストには一切砂糖を加えず、メレンゲに含まれるわずかな「きび糖」のみで甘みを調整しているそう。

福島 るぼわのスイーツ

高く積み上げられた土台に。目の前で0.8mmという極細の絞り口から、和栗のペーストが絹糸のように重なっていく様子は、まさに圧巻のライブ感。

福島 るぼわのスイーツ

仕上げに目の前で削り落とされる和栗の実を飾ることで、栗の香りをダイレクトに届けてくれるようでした。

福島 るぼわのスイーツ

また、あまおうが3段に重なる「ナポレオンパイ」も、その大きさに目を奪われます。

福島 るぼわのスイーツ

ザクザクと力強い食感のパイ生地に、軽やかなカスタード。ソムリエがセレクトする甘口の白ワインと合わせれば、甘みと酸味、芳醇な香りが口の中で完璧なマリアージュが完成です。

福島 るぼわのスイーツ

さらに、ラム酒がしっかり効いた大人の「ティラミス」も見逃せません。

福島 るぼわのスイーツ

ナナコさんが今後力を入れていくという「ビーントゥバー」のビターチョコが層として重ねられ、エスプレッソとは異なる華やかな苦味を添えています。 デザートの余韻に浸る頃、アペリティフ(食後酒)ならぬ、焼きたての温かなフィナンシェがそっと差し出される。そんな心憎い演出までが、るぼわが愛される理由です。

福島 るぼわのスイーツ

新展開!街の馴染む「宮元商店」と、膨らむカカオの夢

そんな「るぼわ」の感動を、そのまま日常に持ち帰ることができる場所が、すぐ近くにあります。2026年3月、お店から歩いてわずか30秒の場所にオープンした「宮元商店」です。

宮元商店の外観
宮元商店の商品

ここは、宮元オーナーの生まれ故郷である鹿児島・桜島の自社農園「宮元農園」で採れた新鮮な野菜や果物をはじめ、お店自慢の惣菜や使用しているジュースなどが並ぶ、いわば「街の便利な売店」。さらに嬉しいのは、先ほどご紹介したモンブランやナポレオンパイ、ティラミスたちが、テイクアウト用に姿を変えてショーケースにスタンバイしていることです。

宮元商店の商品

「『宮もと』や『るぼわ』の味を、自宅でも楽しんでほしい」という宮元さんの想いから、店内よりも少し手頃な価格で提供されているのも、街の人々に愛される理由。朝から営業しているため、仕事前にランチのサンドイッチや自家焙煎のコーヒーを求めて立ち寄る会社員も多く、早くも福島の人々の暮らしに溶け込んでいます。

宮元商店の商品

宮元さんの視線は、さらにその先、故郷・桜島の未来も見据えています。「いつか桜島産のカカオを育てたい」。その夢が叶う時、パティシエ・ナナコさんが手がけるチョコレートブランド「nanacacao」を通じて、私たちがまだ知らない新しいカカオの物語が、ここ福島から世界へと発信されることになるかもしれません。

人と人が融合して生まれる、終わらない物語

単なるスイーツ店ではなく、宮元オーナーとスタッフ、そして故郷・桜島の恵みが融合して、新しい価値を生み出し続ける「福島 るぼわ」。

福島るぼわの外観

「小さな林」を意味する店名の通り、ここは関わる人たちの夢を吸い込み、少しずつ、けれど着実に大きな森へと成長を続けています。フレンチの余韻が漂う深夜のカウンターで、大切な誰かと、あるいは自分への最高のご褒美に。甘美な一皿とワインの香りに包まれる贅沢なひとときを、ぜひ体験してみてください。

About Shop
福島 るぼわ
大阪府大阪市福島区福島2-9-18
営業時間:20:00~23:00(L.O22:30)※変動あり、最新情報はインスタグラムにて
定休日:日曜日
Instagram:@fukushima_lebois

あかざしょうこさん

あかざしょうこ

ウフ。編集スタッフ

メンバーの記事一覧

関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。