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&HoeKのオーナー

【京都・清水五条】同級生ふたりの約束が12年越しに実現!古民家カフェ「&HoeK(アンドフーク)」をオープン

清水五条駅から歩いて約5分。観光地のにぎわいを少し離れた静かな通りに、2025年12月28日、新しいカフェが誕生しました。その名も「&HoeK(アンドフーク)」。

古民家をリノベーションした空間に、若きオーナーふたりの“12年越しの夢”がぎゅっと詰まっています。高校生の頃に「いつか一緒にカフェをやろう」と誓い合った同級生が、本当にお店をオープンしてしまうなんて。青春ドラマみたいな話が、ここ京都で実現していました。

同級生ふたりが叶えた、共同経営のカフェ「&HoeK」

&HoeKの外観

京都・東山区。清水寺へ向かうエリアにほど近い場所ながら、中心地から少し外れた落ち着いた道沿いにお店はあります。築年数を感じる古民家を改装した店内は、木の温もりとスタイリッシュなモダンデザインが融合。今どきだけれど、どこかほっとする雰囲気です。

&HoeKの内観

吹き抜けの開放感ある空間。2階には6名で使える半個室のような席。窓際のカウンター席では外の景色を眺めながらゆったり。キッチンを囲むオープンカウンターでは、お菓子を作る様子を間近で見ることもできます。さらに、冷暖房完備のテラス席もあり、季節を問わず外時間を楽しめるのも嬉しいポイント。

&HoeKのオーナー

出迎えてくれたのは、オーナーの畔柳風花さん(写真左)。そして共同経営者の黒松久普さん(写真右)。ふたりは高校時代の同級生で、現在27歳です。高校生の頃から「一緒にカフェをやろう」と夢を語り合っていたというふたりは、大学卒業後それぞれ東京へ。畔柳さんは製粉会社の開発部、黒松さんは商社で営業職として働きながら、3年間社会経験を積み、資金を貯めたそうです。

&HoeKの内観

その間も、週末にはお菓子の試作やカフェ巡りを重ね、夢を具体化。関西へ戻ってからは、オンライン焼き菓子ブランド「菓子屋フーク」を立ち上げ、クッキー缶を中心に販売。マルシェ出店や百貨店催事にも呼ばれるなど、着実にファンを増やしていきました。

&HoeKのお菓子

インスタグラムに並ぶ華やかな焼き菓子の数々。結婚式の引き出物としても選ばれるほど、洗練された世界観。おしゃれ感度の高い女性たちの心を掴んできたのも納得です。

そして2025年末、ついに夢だった実店舗をオープン。その新たなスタートを象徴するように、ブランド名も「菓子屋フーク」から「&HoeK」へ。お菓子“だけ”ではない、空間・時間・体験すべてを含めた場所へとフェーズを広げたのです。

&HoeKの内観

高校生の約束から12年。大人になると、夢は現実に押されて薄れていくことも多いもの。それでもぶれずに走り続けたふたりの姿は、まさに青春そのもの。

キッチンで仲良く立つ姿を見ていると、不思議とこちらまで背筋が伸びるような気持ちになります。夢は、ちゃんと叶えられる。そんなメッセージが、静かな京都の町にそっと灯っていました。

季節の果実を味わえる優しいお菓子たち

&HoeKのお菓子

店頭に並ぶのは、季節の果実を使った焼き菓子が6〜7種類ほど。冷蔵ショーケースには、バスクチーズケーキやパイケーキ、プリンなどが並びます。日によってラインナップが変わるのも、このお店の楽しみのひとつ。「今日は何があるかな?」とショーケースをのぞく時間まで、わくわくします。

畔柳さんは、果実を漬けたりジャムにしたりするのが好きなのだとか。キッチンには柚子や梅を漬け込んだ瓶がずらり。そのシロップを使ったジュースやサワーも注文できるそうで、季節の香りを丸ごと味わえます。

&HoeKのお菓子

今回オーダーしたのは、人気のプリン。ころんと丸みのある器は、このプリンのためだけに特別オーダーしたもの。ほかの器も清水焼が中心で、京都らしさが細部にまで宿っています。

食感は、固め派にもなめらか派にも好かれる“ちょうどいい”バランスを目指したそう。スプーンを入れるとほどよい弾力。口に運ぶと、すっとなめらかに溶けていきます。

カラメルには黒糖を加え、ほんのり和のニュアンス。派手さはないけれど、しみじみと「美味しい」。12年夢を追い続けてきたふたりの“美味しいものへの真っ直ぐさ”が、そのまま形になったようなお菓子でした。

&HoeKのお菓子

こちらも人気だというパイケーキ。サクサクのパイ生地に、バナナ、軽やかなクリーム、そしてキャラメルソース。

ポイントは、このキャラメル。塩とシナモンを加えた、大人な味わいです。煮詰め具合もかなり研究したそうで、ゆるすぎず、固すぎず、口溶けは絶妙。しっかり主張するのに、ベタつかない。あっさりしているのに、ほろ苦さの余韻はきちんと残る。そのバランス感覚に、研究の跡が感じられました。

&HoeKの内観

今後はモーニングプレートやランチの展開も考えているとのこと。12年間温めてきた夢だからこそ、アイデアはまだまだ尽きない様子です。

オンラインショップで人気だったクッキー缶は現在停止中ですが、実店舗が落ち着いたら再開も目指しているそう。あの華やかな焼き菓子がまた戻ってくる日を、静かに待ちたいところです。

&HoeKの内観

「まずは10年続けることを目標に。来てくださるお客様一人ひとりと向き合って、居心地の良い場所を作っていきたい」

そう話してくれた畔柳さん。夢のスタートラインに立ったばかりの「&HoeK」は、これからどんな景色を見せてくれるのか。12年越しの物語は、まだ始まったばかりです。

自分たちらしく、丁寧に

古民家の温もりある空間と、季節の果実を使ったお菓子。そのすべてに、ふたりのまっすぐな時間が積み重なっています。

派手さよりも、誠実さ。流行よりも、自分たちらしさ。「10年続けること」を目標に、一人ひとりのお客様と向き合うという姿勢からは、これからの物語への静かな覚悟が感じられました。

12年越しの青春は、ここからが本番。清水五条で、夢の続きをそっと見守りたくなる一軒です。

About Shop
&HoeK(アンドフーク)
京都府京都市東山区下新シ町345
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜日・火曜日
Instagram:@and_HoeK

あかざしょうこさん

あかざしょうこ

ウフ。編集スタッフ

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関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。