忙しい毎日に、ちょっとした“余白”をくれる場所があるとしたら?
2024年6月、大阪・堀江の公園沿いにオープンした「MÉLLOW(メロウ)」は、朝から“自分を整える”カフェ。建築のディテールまでこだわり抜かれた空間は、まるで美術館のような落ち着きと温かさに包まれています。
そんな「MÉLLOW」で、いま注目を集めているのが本格パティシエによるスイーツ!ザクザクのティラミス風シュークリームに、白桃香る季節のパフェ…五感を満たすごほうび時間を体験してみませんか?
大阪・堀江の公園沿いに、今年6月オープンしたカフェ「MÉLLOW(メロウ)」。店名のとおり、やわらかく、穏やかで、心にすーっと溶け込むような空間が広がっています。
扉を開けてすぐのトンネルのような通路は、まるで静かな洞窟のよう。手前は「こもり感」がありながら、奥へ進むにつれてどんどん明るく、開放的に。この“空間の変化”がとっても面白くて、まるで一日の流れを辿るような感覚にすらなります。
奥の大きな窓からは、やわらかな自然光が差し込み、公園の緑が視界いっぱいに広がります。ガラスは全開放できる仕様で、気候のいい日はテラス席としても利用できるんだとか。まさに“空気まで美味しい”空間でした。
そして圧巻なのが、オープンキッチンのカウンター。岩肌のような凹凸のあるフォルムに、波のように緩やかなアーチが重なっていて、まるで自然の中にいるような心地よさ。それでいて厨房機器はピカピカで、非日常と日常がちょうどいいバランスで混ざり合っている感じがなんとも素敵です。
店内は30席ほどありながら、隣の席との距離感もちょうどよく、照明のトーンも控えめ。壁の塗装は、職人が何度も塗り重ねて仕上げたというエイジング仕様で、ムラやざらつきが逆にあたたかく、時間帯によって表情が変わるのも魅力のひとつです。
「誰が来ても心地いいと感じられる場所を作りたかった」と話すのは、オーナーの丹下直貴さん。建築を学んだ経験も活かしながら、動線や照明、素材のすべてに“やさしさ”がちりばめられているのを感じました。
ふらっと立ち寄って朝ごはんを食べるもよし。昼下がりにのんびりコーヒーを飲むもよし。どこに座っても、どの時間に訪れても、「自分を整える余白」が自然に生まれる。そんな空間が、堀江にできました。
朝の9時から開く「MÉLLOW」では、モーニング・ブランチ・スイーツと、一日中いろんな楽しみ方ができるのが魅力。クロワッサン付きの朝食セットは、朝9~10時限定。ブランチは16時までオーダーOKで、「和牛クラシタのビーフシチュー」や「ノルウェーサーモンとアボカドのエッグベネディクト」など、聞いただけで食べたくなる本格ラインナップです。
……が、今回はスイーツ狙いで来ました。完全に。笑
実は「MÉLLOW」には、パティシエがちゃんといるんです。シェフパティシエ・大倉さんは、京都のホテルや大阪の人気パティスリーで腕を磨いた実力派。「MÉLLOW」のために迎えられたというから、スイーツへの本気度が伝わりますよね。
まず感動したのがこちら。「アマレット香るチョコソースのティラミス風シュークリーム」――名前からして贅沢なんですが、実物はもっとすごいです。
ひときわ大きなザクザクのチョコシュー生地に、これでもか!というくらい詰まったティラミスクリーム。中身はクリームチーズをベースにしたディプロマットで、マスカルポーネとアマレットがほんのり香る、大人リッチな味わいです。
そして最大のポイントが、後がけチョコソース。とろっとしたソースを、仕上げに上からかけるスタイルで、まさに動画映え…!このマーブル模様は、料理担当の中島さんとの試行錯誤で生まれたものだそうで、ただの「甘いソース」ではなく、風味とコクのある完成された一手間。
さらに、ソースに負けない“超ザクザク”な生地にも秘密が。なんと2度焼きして水分を飛ばしているそうで、シューの常識を覆す食感です。スイーツなのに“構造”にワクワクする、まさにハイブリッドな一品でした。
続いてご紹介するのは、季節限定パフェ。「白桃とフランボワーズのヴァシュラン パルフェ仕立て」は、見た目からしてキラキラで、もはや芸術作品。
ぷるんと透明感のある白桃&白ワインのジュレに、フランボワーズジャムの甘酸っぱさ。そこにクランブルのザクザク、メレンゲのサクサク、チーズディプロマットのなめらかさと、食感のコントラストが次々押し寄せてきます。しかも、桃の味がきちんと主役。引き立て役たちが一歩引いていて、なんとも上品な仕上がりでした。
「季節のパフェはこれが第一弾」とのことで、次回のフルーツも楽しみすぎます…!
そのほかにも、
・季節のショートケーキ(この日は赤肉メロン)
・バスクチーズケーキ
・ミルフィーユ
など、どれも魅力的なラインナップ。「もっといろんなケーキを作っていきたいんです!」と目を輝かせて語ってくれた大倉さんの言葉に、これからの「MÉLLOW」スイーツがますます楽しみになりました。
食事にもカフェにも、ごほうび時間にも。今日の気分に寄り添ってくれる、そんなメニューが揃っています。
堀江の静かな公園沿いに生まれた「MÉLLOW」は、まさに“心をほどく場所”。入り口は隠れ家のようだけど、奥に進むほどに明るく広がる空間設計。手仕事感のある塗装や曲線の壁、窓から差し込む自然光が、慌ただしい日常をそっとやわらげてくれます。
料理やスイーツも、その空間に負けず本格的。朝限定のモーニング、選べるメインのブランチプレート、そして話題のスイーツ。食感・香り・演出すべてに“ひと手間”が詰まった逸品でした。今後も季節ごとに変わるパフェやケーキが登場予定とのことで、リピーター続出の予感しかありません。
「誰が来ても、心地よく過ごしてほしい」
そんな想いから始まった「MÉLLOW」は、食べるだけじゃなく“気持ちまで整う”場所。朝のスタートにも、午後のごほうびにも――きっとあなたの一日に、やさしい余白をくれるはずです。
About Shop
MÉLLOW(メロウ)
大阪府大阪市西区南堀江3-1-24 パークサイドYs 101
営業時間:09:00〜18:00
定休日:月曜日
Instagram:@mellow_horie
あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
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