
大阪・住之江区にある「cafe NAMS」は、元倉庫とは思えない開放的な空間で話題の韓国系アートカフェです。2019年のオープン以来、塩ラテやクラウドティラミスなど“映える”メニューと独創的な世界観でファンを魅了しています。
今話題の“映えるカフェ”最前線をレポートします!

大阪メトロ「北加賀屋駅」から歩いてすぐ。少し歩くと、黒い外壁にシンプルな白いロゴの建物が現れます。まるでどこかのアトリエのような外観に、思わず「ここ…カフェ?」と足を止めたくなるはず。ここが、韓国トレンドを本格的に取り入れたアートカフェ「cafe NAMS(カフェ ナムス)」です。

もともとは倉庫だった建物を大胆にリノベーション。無骨さを活かした鉄の扉やコンクリートの柱が、無機質なのに洗練された雰囲気を漂わせます。

中に入ると驚くのは、天井の高さと、贅沢な座席間隔。カウンターのある1階は、グレーを基調としたシンプルでクールな空間。照明も控えめで、空間そのものがゆったりと時間を運んでくれます。


2階に上がれば、まるでギャラリーのような広々とした空間が広がります。大きな窓から自然光がたっぷり入り、テーブル配置も余裕があるので、どこに座っても落ち着けます。

1.5階にはフォトスポットとしても使えるショップスペースがあり、撮って楽しんで、シェアして…と“韓国カフェ的な体験”もできるのがポイント。

オーナーは韓国人。実際に何度も韓国を視察し、現地のカフェトレンドをリサーチ。韓国で人気の「空間=商品」という考え方を体現し、滞在することそのものを価値に変えています。SNSでの拡散がじわじわと広がり、今では「北加賀屋に行くならここ」と言われるほど話題になっているんです。

人気No.1メニューは、見た目も可愛らしい「クラウドティラミス」。名前の通り、ふわふわ雲のような見た目が印象的なスイーツです。マスカルポーネではなく、あえてクリームチーズと生クリームを合わせて仕上げることで、濃厚でまろやかなコクを演出。

底にはザクザクのクッキーが敷かれており、仕上げにはスタッフが目の前で淹れたてのエスプレッソをとろ〜り。香りが一気に広がって、五感で楽しめるティラミスになっています。

もう一つの看板が「塩ラテ」。これも座席で仕上げてくれるのがポイントです。グラスに入ったアイスアメリカーノの上に、塩入りの生クリームをそっとのせる。ストローを使わずにそのまま飲むのがナムス流。

最初に感じるのはクリームのほんのり甘じょっぱさ、そして次第に混ざっていくコーヒーの深みがじんわりと口の中に広がっていきます。見た目のグラデーションも美しく、まさに“韓国カフェの魔法”です。

季節の変化はドリンクメニューで表現しているとのこと。ベリーをふんだんに使った「Very Berry Tarte」や、自家製ジャムの入ったスイーツも人気。月1回ペースで登場する新作を楽しみに、通う常連さんも多いそうです。「いつ来ても新しい体験をしてもらえるように」と語ってくれたマネージャー・小島さんの言葉に、カフェ愛がにじんでいました。

「cafe NAMS」は、韓国カフェの魅力を詰め込んだ“アートな体験空間”として、多くのファンを惹きつけています。店内の世界観や商品の独自性はもちろん、今後はFC展開も視野に入れたブランド展開にも注目したい。韓国カルチャーが根づく中、「ナムス発」の新しいムーブメントが広がるかもしれません。
About Shop
cafe NAMS
大阪府大阪市住之江区北加賀屋2丁目5-31
営業時間:平日11:00〜21:30 土日祝11:00〜22:00
定休日:不定休
Instagram:@nams_cafe

あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
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