クレープの常識が変わる、新しい宝塚スイーツに出会いました。宝塚南口駅すぐの「La fleur(ラ フルール)」は、焼きたてにこだわるフィナンシェ&クレープの専門店。片面だけを焼く独自の生地は“バリバリ”と“もちっ”の二重奏で、一度食べると忘れられない食感です。
シンプルなシュガーバターから、フレッシュフルーツを贅沢に使った季節限定まで、ラインアップはどれも華やか。宝塚の観劇前後に立ち寄る人や、遠方からわざわざ訪れるファンが多いというのも納得の幸せスイーツ、紹介します。
宝塚南口駅から歩いてすぐ。ガラス張りのドアを開けると、すっきりしたグレー基調の空間が広がります。コンクリート打ちっぱなしの壁に、やわらかい光を灯すランプ、そして木の丸テーブル。シンプルだけど温もりがあり、肩の力を抜いて過ごせる雰囲気です。
店内にはテーブルが3卓、カウンター席が3席。外のテラスにも黒いアイアンチェアとテーブルが並んでいて、ペット連れのお客さんもよく訪れるのだとか。テイクアウトでサクッと立ち寄る人もいれば、ベンチでのんびりクレープを頬張る人も。どのスタイルでも“焼きたての香り”を楽しめるのが「La fleur(ラ フルール)」の魅力です。
オーナーの畑ちとせさんは宝塚出身。大好きだったクレープとフィナンシェを「宝塚で一番おいしくしたい」という思いから、専門店をオープンしました。
屋号に込めた意味は“一輪の花”。大げさじゃなくていい、日常にちょっと彩りを添える存在でありたい──そんな思いを体現するように、お店は華美すぎず、シンプルで清々しい。駅近でアクセスも良いので、観劇帰りや散歩の途中に立ち寄りたくなります。
写真の通り、こちらのクレープは他とはちょっと違います。片面だけをじっくり焼き、片面の水分を飛ばして「パリッ」、もう片面はしっとり「もちっ」。そのバランスが独特で、口に運んだ瞬間に食感が二重奏で響きます。
そこにフランス産最高峰のエシレバターを豪快にオン!焼きたて生地にじゅわ〜っと染み込む様子は見ているだけで幸せ。最後にきび砂糖を散らすと、表面はバリッと香ばしく、甘じょっぱさが最高の美味しさに仕上がります。これは本気で“無限に食べられる”やつです。
季節限定も外せません。9月から10月に登場するのは、いちじくとぶどう。いちじくは丸くくり抜いた断面が華やかで、実は意匠登録もされているオリジナルデザイン。マスカルポーネクリームと自家製ソースが果実の甘みを引き立て、ケーキのような満足感があります。手に持つとずっしり重みがあり、“おやつ以上、食事未満”の贅沢感。
一方のぶどうはみずみずしさ全開。大粒のシャインマスカットとながのパープルがクリームの上にぎっしり並び、手に取るだけで「わぁ」と声が漏れる華やかさです。
もちろんスイーツ系だけではなく、サーモンアボカドやめんたい餅チーズなど、食事系クレープも充実。秋限定「月見照り焼きチキン」は、想像するだけでバリバリ食感と相性抜群だとわかります。
そして、ショーケースに並ぶフィナンシェも忘れずに。毎日11時と13時に焼き上げるフィナンシェは、表面はカリッ、中はしっとり。プレーン、チョコ、ナッツに加え、季節限定が並ぶとついまとめ買いしたくなる…これは確実に“焼きたての幸せ”です。
「La fleur」のクレープとフィナンシェは、ただ美味しいだけでなく“焼きたての幸せ”をそのまま届けてくれる存在。一輪の花のように、日常を少し特別にしてくれるスイーツです。宝塚歌劇を観に訪れる人、地元の常連さん、遠方から足を運ぶファン…多くの人に愛される理由は、その香ばしい一口にぎゅっと詰まっています。
これからも、季節ごとに変わる限定メニューとともに、訪れるたびに新しい発見があるはず。次はどんな“驚きの焼きたて”に出会えるのか、今後も楽しみなお店でした。
About Shop
La fleur(ラ フルール)
兵庫県宝塚市湯本町1-1
営業時間:11:00〜17:00
定休日:月曜日、火曜日
Instagram:@lafleur.takarazuka
あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
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