クリームやフルーツをトッピングして巻いたクレープは、ワンハンドで楽しめる日本の食べ歩きスイーツの代表格。でも、じつは本場フランスのクレープは皿にのせたものが多く、紙で巻いたものは主流ではないんです。
今では当たり前のように提供されている日本の紙巻クレープの歴史について、国内最大規模のクレープ専門店「マリオンクレープ」にインタビュー!今食べるべき、流行のクレープについても紹介します。
日本の紙巻クレープのアイデアは、フランス・パリの街角の屋台から。当時のパリでは新聞紙に巻いたクレープが駄菓子のような感覚で親しまれており、食べ歩いて楽しむ人が多くいました。その光景が、当時渡仏していた「マリオンクレープ」創業者の岸 伊和男さんの目にとても斬新に映ったのだそう。
帰国した岸さんは1976年に渋谷で、マリオンクレープ1号店としてワゴンで紙巻クレープを初めて販売。翌年に原宿の竹下通りにオープンした実店舗は、1970年代ごろの日本でのパリブームも相まって、雑誌や新聞でも話題に!
マリオンクレープの創業時はまだメジャーでなかった食べ歩きスタイルも、紙巻クレープの普及とともに定着。クレープを提供するお店が増え、ホイップクリームやアイスを使った日本ならではのクレープも生まれていったのだそうです。
ちなみに、1977年から現在まで営業を続けるマリオンクレープ 原宿竹下通り店は、当初は2階をカフェスペースとして使い、フランス式の皿盛りクレープも提供していました。紙巻クレープのあまりの人気からカフェ営業は無くなったため、知っている人はかなりのクレープ通かも?
これまで200種以上のクレープを世に送り出してきた「マリオンクレープ」が今注目しているのは、生地の美味しさをシンプルに楽しめる「バターシュガー」。
本場フランスの家庭でも愛されているクレープで、日本でも名パティスリー出身のシェフが作る品や、人気ベーカリー発のブランドによるものなど、各店の技術が光るバターシュガーが登場しています。
マリオンクレープでは、創業時から現在にかけて販売されている『バターシュガー』に加えて、2024年7月にオープンしたCUTE CUBE原宿店限定で、北海道産発酵バターと和三盆糖を使った『バター&シュガー』3種を提供。2026年に50周年を迎えるクレープ専門店が関心を寄せる味は、今後ますますヒットするかも?
About Shop
マリオンクレープ 原宿竹下通り店
東京都渋谷区神宮前1-6-15 ジュネスビル1F
営業時間:10:00~21:00
定休日:なし
Instagram:@marionjapan
ウフ。
ウフ。編集部スタッフ
スイーツがないと始まらない。 スイーツ好きのための情報メディア。全国の素敵なスイーツ情報を発信していきます。
注目記事