
歴史ある街並みに、感度の高いスイーツ店が溶け込む街、東京・神楽坂。そんなおしゃれな街の中に、焼き菓子のお店「菓子工房kukka(クッカ)」があります。人気のバターサンドをはじめとした、毎日食べてもおいしく感じるお菓子たち。シンプルなスイーツの中にある特別なおいしさとは何なのか、取材してきました。


東京メトロ・神楽坂駅から徒歩3分。子どもたちの笑い声であふれる公園のすぐ裏にある、白い壁と木のドアが目印の「菓子工房kukka」。


店内に入ると木の温もりを感じられる空間が広がります。「北欧の雰囲気がとても好きなので、白を基調に木をたくさん使った、温かみのあるデザインにしました。」と話すのは、シェフの武田 真李亜さん。

武田さんの前職はなんと銀行員。「自分の手で作ったもので人に喜んでもらいたい」という思いで、かつて神楽坂に店を構えていた名店「セシル エリュアール」の鈴木 祥仁シェフに師事し、パティシエの道に足を踏み入れました。
セシル エリュアールの鈴木シェフから学んだ“味へのこだわり”が、今の菓子工房kukkaでのお菓子作りに繋がっているんだそう。

武田さん「鈴木シェフの教えの中で、今でも大切にしていることの1つは『目を閉じて食べても、味がはっきりとわかること』。そのために自家製の素材を使用しています。
イチゴひとつでも、市販のパウダーでは味がぼんやりしてしまって。自分の手でイチゴをドライにしてパウダーにすると、味が凝縮されて、感じられるイチゴの風味が格段に変わったんです。お菓子に使うドライフルーツやジャムなど、手間を惜しまずに自家製にすることがkukkaの味のポイントです。」

小麦をはじめとした焼き菓子の基礎となる素材はもちろんのこと、具材として使う素材の加工にまで、こだわりが詰まった焼き菓子たち。味覚で感じるおいしさを追求している菓子工房kukkaのシェフイチオシのスイーツをご紹介します。
菓子工房kukkaの代名詞ともなっているのが「バターサンド」。1個単位から買えるのも嬉しいポイントです。

「バターサンドのサブレ生地が満足できるものになるまで、店舗オープンは考えていませんでした。」と武田さんが語るほど、こだわり尽くした商品。

アーモンドプードルを多く使用したサブレは、サクほろ食感が絶妙。すっと溶けていくバタークリームと、ほろりと崩れるサブレが口の中でほどよく重なり、バターサンドでありながら、後味はとても軽やかな印象です。この食感のバランスも、武田さんの計算によるものなのだとか。

特に「あおもりカシスバニラ」は、国産カシスの濃厚な甘酸っぱさが一際立っており、そこにバニラの香りがマッチして、爽やかさとまろやかさが絶妙に重なる、すっきりとしたバターサンドです。
武田さんのおすすめ商品は「神楽坂スイートポテト」。なめらかな口どけを追求し、形を保つことのできるぎりぎりの固さにしているというこちらの商品。焼き立てのおいしさを楽しんでほしいと、1日中焼き続けて提供しているのだそう。

一口食べると、驚くほどなめらか。焼き目の香ばしさに、サツマイモの濃厚な甘さとむっちりとした食感が重なり、どこか懐かしさも感じます。そのあとに広がるバターの香りと、舌の上ですっと消えていくような口どけが、最後の一口まで楽しみたくなるアクセントに。

素材選びを大切にしている菓子工房kukka。そこには生産者の方々への想いもありました。
武田さん「使用する素材はご縁でつながったところから仕入れることが多いので、素材ひとつひとつに注がれている“つくり手”の想いを知っています。だからこそ、それを一つの形にして届けることが、自分の役割だと思っています。」
完成した商品は、自分ひとりで作り上げられるものではないと話す武田さん。シンプルだからこそ、素材の味も、食感もごまかせない。その責任と情熱、そして素材やつくり手への温かな想いが、菓子工房kukkaが届ける焼き菓子から感じられました。
About Shop
菓子工房kukka
東京都新宿区赤城下町22-3
営業時間:金・土(日は不定期)※8月は夏季特別営業
※営業日時はInstagramをご確認ください。
定休日:月~木
Instagram:@kukka_okashi

えり
ウフ。編集スタッフ
自分の“好き”であるスイーツをもっと広めたい!と前職のイベント制作から飛び出してウフ。に仲間入り。今はドーナッツを中心に日々おいしいものを勉強中。
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